FXの通貨ペアとは?メジャー・マイナーの特徴

FXを始めようと取引画面を開くと、「USD/JPY」「EUR/USD」「GBP/JPY」と並んだ通貨ペアの多さに圧倒されます。どれを選べばいいのかわからない、という声は本当に多いです。

でも、通貨ペアの仕組みと各通貨の性格を知ってしまえば、自分に合ったペアを選ぶのは難しくありません。この記事では通貨ペアの基本から、メジャー通貨・マイナー通貨の違い、主要通貨の特徴まで一気に解説します。

通貨ペアの基本を押さえましょう

FXは2つの国の通貨を売買する取引です。この通貨の組み合わせを「通貨ペア」と呼びます。

「米ドル/円」なら米ドルと日本円の組み合わせです。左側の通貨を基軸通貨、右側を決済通貨といいます。「米ドル/円を買う」とは「円を売って米ドルを買う」ことです。逆に「米ドル/円を売る」とは「米ドルを売って円を買う」ことです。

レートが「155.00」と表示されていたら、「基軸通貨1単位=決済通貨いくら」を意味します。つまり1ドル=155円ということです。この読み方さえわかれば、どの通貨ペアでも理解できます。

ドルストレートとクロス円の違い

通貨ペアは米ドルの有無で2つに分類されます。

ドルストレートは米ドルを含む通貨ペアです。米ドル/円、ユーロ/米ドル、ポンド/米ドルなどが該当します。世界の基軸通貨である米ドルを直接取引するので「ストレート(直接)」と呼ばれます。取引量が多く、値動きが比較的素直なのが特徴です。

クロス円は米ドル以外の通貨と円を組み合わせたペアです。ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円などがこれにあたります。実際の取引では米ドルを介して計算されるため「クロス(交差)」と呼びます。たとえばユーロ/円のレートは、ユーロ/米ドルと米ドル/円のレートを掛け合わせて算出されます。

クロス円はドルストレート2本分の値動きが合成されるので、ドルストレートより値動きが大きくなりやすいです。初心者はまずドルストレートで慣れてから、クロス円に挑戦するのが安全です。

メジャー通貨とマイナー通貨

FXで取引される通貨は「メジャー通貨」と「マイナー通貨」に分けられます。

メジャー通貨は取引量が多く、流動性が高い通貨のことです。米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、豪ドル、カナダドル、スイスフランなどが該当します。2025年のBIS(国際決済銀行)調査によると、米ドルだけで世界の外為取引の約45%を占めています。

メジャー通貨の強みはスプレッドが狭く取引コストが安いこと、情報が入手しやすいこと、そして急激な価格変動が起きにくいことです。

マイナー通貨は取引量が少なく、流動性が低い通貨を指します。トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソなどが代表例です。高金利でスワップポイントが魅力的な反面、スプレッドが広く、政治・経済リスクで急落することがあります。初心者にはハードルが高いです。

主要通貨ペア5つの特徴

ここからは実際に取引する際に知っておきたい、主要5通貨ペアの性格を紹介します。

米ドル/円(USD/JPY)

日本人トレーダーに最も人気の通貨ペアです。国内FX取引の6割以上を占めています。スプレッドが最も狭く、日米両国の情報が入手しやすいです。値動きは適度で、アジア時間から欧米時間まで終日取引が活発です。初心者が最初に選ぶなら、まずこのペアです。

ユーロ/米ドル(EUR/USD)

世界で最も取引量が多い通貨ペアです。トレンドが一度発生すると長く続く傾向があり、テクニカル分析が機能しやすいです。ロンドン市場がオープンする日本時間16時頃から値動きが活発になります。ドルストレートの代表格です。

ユーロ/円(EUR/JPY)

クロス円の中でも取引量が多く、比較的トレンドが出やすいです。米ドル/円とユーロ/米ドルの合成レートなので、両方の動きに影響されます。値動きはドルストレートより大きいですが、マイナー通貨ほど荒くありません。

ポンド/円(GBP/JPY)

「殺人通貨」とも呼ばれるほど値動きが激しい通貨ペアです。1日で2〜3円動くことも珍しくありません。大きな利益を狙える反面、損失も膨らみやすいです。欧州・米国の金融政策や英国独自の政治イベントに強く反応します。ある程度経験を積んでから挑戦したい通貨ペアです。

豪ドル/円(AUD/JPY)

資源国通貨の代表格です。鉄鉱石や石炭の輸出が盛んなオーストラリアの通貨で、資源価格や最大の貿易相手国である中国の経済指標に影響を受けやすいです。日本との時差がほぼなく、リアルタイムで情報を追いやすいメリットがあります。

初心者が通貨ペアを選ぶ3つのポイント

① まずは1〜2ペアに絞ります

あれもこれも手を出すと、情報収集が追いつかず判断が鈍ります。最初は米ドル/円だけでも十分です。慣れてきたらユーロ/米ドルを加える、という段階的な進め方がおすすめです。

② スプレッドの狭いペアを選びます

取引のたびにかかるコストですから、特に短期売買をする人はスプレッドの狭さが直接利益に影響します。メジャー通貨同士のペアはどのFX会社でもスプレッドが狭い傾向があります。

③ 情報が手に入りやすい通貨を選びます

為替は経済ニュースや金融政策に大きく動きます。日本語で情報が豊富な米ドル/円やユーロ/円は、ニュースを見て「なぜ動いたか」を理解しやすいです。理由がわかる通貨で取引する方が、着実にスキルが身につきます。

よくある質問

Q. 通貨ペアはいくつ取引できますか?

FX会社によって異なりますが、20〜50種類程度を扱っているところが多いです。ただし全部取引する必要はまったくありません。プロでも得意な通貨ペアを2〜3つに絞って取引している人は多いです。

Q. マイナー通貨は避けるべきですか?

初心者のうちは避けた方が無難です。トルコリラや南アフリカランドは高金利で魅力的に見えますが、流動性が低く突然の急落リスクがあります。まずメジャー通貨で基本を身につけてから検討しましょう。

Q. 通貨ペアによって取引に向く時間帯は違いますか?

大きく違います。米ドル/円は東京・ニューヨーク時間に活発です。ユーロ/米ドルはロンドン〜ニューヨーク時間が中心です。自分が取引できる時間帯に活発な通貨ペアを選ぶと、チャンスをつかみやすいです。

通貨ペアの基本がわかったら、デモトレードで実際に複数の通貨ペアを観察してみましょう。チャートを並べて見ると、通貨ごとの「性格の違い」が体感できます。

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