FXのスワップポイント比較―高金利通貨で稼ぐ口座選び

FXには、売買の差益とは別にもうひとつの利益源があります。それがスワップポイントです。

スワップポイントとは、2つの通貨の金利差から生まれる調整額のこと。金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売ると、その金利差分を毎日受け取ることができます。たとえばトルコリラ(政策金利37.0%)を買い、日本円(0.5%)を売れば、大きな金利差がスワップポイントとして日々入ってくるわけです。

ただし、同じ通貨ペアでもFX会社によってスワップポイントは大きく異なります。1日わずか10円の差でも、1年で3,650円。10万通貨なら年間36,500円もの差です。口座選びを間違えるだけで、年間の収益が大きく変わってしまいます。

この記事では、高金利通貨の特徴と、スワップ運用に適したFX会社を比較します。

主な高金利通貨の政策金利と特徴

スワップ運用で人気のある通貨を整理します(2026年1月時点)。

通貨 政策金利 特徴 リスク度
トルコリラ(TRY) 37.0% 金利は世界トップクラス。ただし通貨の下落トレンドが長期間続いており、為替差損がスワップ益を上回るリスクが高い ★★★
メキシコペソ(MXN) 7.0% 値動きが比較的穏やか。米国との貿易関係が経済の軸で、新興国通貨の中では読みやすい。スワップ運用の入門として人気 ★★☆
南アフリカランド(ZAR) 7.5% 資源国通貨で金・プラチナの価格に連動しやすい。流動性はメキシコペソよりやや低め ★★☆
ハンガリーフォリント(HUF) 約6.5% 欧州の高金利通貨として近年注目が急上昇。EU加盟国で信用格付けが比較的安定 ★★☆

初心者がスワップ運用を始めるなら、メキシコペソ/円がおすすめです。必要証拠金が少なく(10万通貨でも約3,000〜4,000円程度)、値動きが比較的穏やかで、スワップ収益の「実感」を得やすい通貨です。実際に多くの比較サイトでも「まずはメキシコペソからチャレンジすることをおすすめ」としています。

トルコリラは金利こそ魅力的ですが、過去数年にわたり通貨価値が大幅に下落してきた歴史があります。スワップで毎日数十円もらっても、為替差損がそれ以上に膨らむリスクがある点は十分に理解しておきましょう。過去にはトルコリラ/円の買いスワップがマイナスに転じた事例もあります。

スワップポイントが高いFX会社3選

① みんなのFX|高金利通貨で業界最高水準を追求

みんなのFXは、メキシコペソ/円・トルコリラ/円で「スワップNo.1チャレンジキャンペーン」を継続的に実施。他社よりスワップが1円でも低い場合は差額をキャッシュバックするという攻めの施策です。

2025年に導入された「LIGHTペア」では、通常銘柄よりも狭いスプレッド・高いスワップで取引可能。10万通貨あたりの買いスワップはトルコリラ/円LIGHT 281円、メキシコペソ/円LIGHT 141円、南アフリカランド/円LIGHT 121円(2026年1月8日時点)。チェココルナ/円やスイスフラン/トルコリラなどマニアックな高金利通貨ペアまでカバーしています。買いと売りのスワップが同額(一本値)なのも特徴です。

こんな人に向いている: メキシコペソやトルコリラのスワップ運用を最優先にしたい方。

② GMOクリック証券|主要通貨から高金利通貨まで安定

GMOクリック証券は、米ドル/円のスワップが業界トップ争いの水準を維持しつつ、メキシコペソ/円(10万通貨あたり約168円/日)や南アフリカランド/円でも安定的に高水準を提供しています。ザイFX!の約40口座調査でも、ほぼすべての通貨ペアで上位3位以内にランクインする安定感が特徴です。

スワップ運用はポジションを長期保有するため、「一時的に高い」より「長期的に安定して高い」ことが重要。GMOクリック証券はこの点で高い信頼感があり、ツールの使いやすさも含めてメイン口座としてバランスのよい選択肢です。

こんな人に向いている: 主要通貨と高金利通貨を1つの口座でバランスよく運用したい方。

③ LIGHT FX|高スワップに特化した専門口座

トレイダーズ証券が運営するLIGHT FXは、高金利通貨のスワップに特化したサービスです。2025年度のお客様累計損益が+220億円を突破したと発表しており、「個人投資家に機関投資家に負けない投資環境を提供する」という方針のもと、スワップ・スプレッドの継続的な強化を進めています。

メキシコペソ/円・トルコリラ/円・南アフリカランド/円に加え、ハンガリーフォリント/円やチェココルナ/円など欧州高金利通貨も取り扱い。一定期間スワップが固定される傾向があるため、「来月のスワップ収入がいくらになるか」の見通しが立てやすいのもメリットです。

こんな人に向いている: スワップ運用専用の口座を持ちたい方、欧州高金利通貨にも興味がある方。

スワップ運用で失敗しないための3つの鉄則

スワップポイントは「毎日もらえる不労所得」のように見えますが、それだけを見ていると痛い目に遭います。

鉄則①:スワップよりも為替差損のほうが大きくなることがある

これがスワップ運用最大のリスクです。たとえばトルコリラ/円で1日40円のスワップを受け取っていても、1円の下落で1万通貨あたり10,000円の為替差損が発生します。250日分のスワップが一瞬で吹き飛ぶ計算です。必ず「為替がどこまで下がったら損切りするか」を事前に決めておきましょう。

鉄則②:レバレッジは低く抑える

スワップ運用は長期保有が前提。途中でロスカットされてはすべてが水の泡です。レバレッジは3倍以下、理想は1〜2倍に抑えて、証拠金維持率に余裕を持たせましょう。「ロスカットされない安全圏」を最優先に考えることが、スワップ運用で生き残るコツです。

鉄則③:1つの通貨に集中しない

メキシコペソだけ、トルコリラだけに全資金を投入するのは危険です。高金利通貨は政治情勢や経済危機で一気に急落するリスクがあります。複数の通貨に分散するか、高金利通貨の比率を全体の30〜50%程度に抑えて、残りは米ドル/円など安定した通貨ペアに振り分けるのがおすすめです。

よくある質問(FAQ)

Q. スワップポイントはいつもらえる?

毎営業日のロールオーバー時点(日本時間で夏時間AM6:00頃、冬時間AM7:00頃)にポジションを保有していると付与されます。土日分のスワップは木曜日にまとめて3日分付与されるのが一般的です。この「3倍デー」の曜日は会社によって異なる場合があるので確認しておきましょう。

Q. スワップポイントに税金はかかる?

かかります。スワップポイントで得た利益は「雑所得」として扱われ、為替差益と合算して年間20万円を超える場合は確定申告が必要です(給与所得者の場合)。税率は約20.315%。なお、未決済ポジションのスワップポイントも課税対象となるFX会社があるため、税務管理には注意が必要です。

Q. スワップだけで生活できる?

理論上は可能ですが、現実的にはかなりの資金が必要です。たとえばメキシコペソ/円で月3万円のスワップ収入を得るには、100万通貨以上のポジションが必要。低レバレッジで運用すると数百万円の資金が要ります。「副収入」として考えるのが現実的でしょう。

Q. 初心者はどの通貨ペアから始めるべき?

メキシコペソ/円がおすすめです。必要証拠金が少なく、値動きも比較的穏やかで、多くのFX会社で高スワップが提供されています。まずは少額から始めて、スワップの付き方や為替変動の感覚を掴んでから、他の通貨ペアに広げていきましょう。

▼ まずはデモで試してみる

スワップ運用の感覚を掴むには、実際にポジションを持ってみるのが一番です。→ デモトレードを試す

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※本記事は2026年1月時点の情報に基づいています。政策金利・スワップポイントは日々変動します。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。 ※FX取引にはリスクが伴います。特に高金利通貨は為替変動が大きく、スワップポイントの利益以上に為替差損が発生する可能性があります。