この記事の内容
「仕事が終わった後の数時間でトレードしたい」「寝ている間の相場変動が怖い」——そんな人にぴったりなのがデイトレードです。
デイトレードは、その日のうちにポジションを決済して1日を終える取引スタイルです。翌日に持ち越さないため、寝ている間に相場が急変して大損……というリスクを避けられます。
FXの取引スタイルの中でも「時間・リスク・リターン」のバランスが良く、副業トレーダーや初心者に最も選ばれている手法です。
この記事では、デイトレードの基本から勝てる時間帯、具体的なトレードの流れまで、すぐに実践できるレベルで解説します。
デイトレードとは?4つの取引スタイルとの違い
FXには保有時間の長さに応じて、4つの取引スタイルがあります。
スキャルピングは数秒〜数分で売買する超短期手法です。画面に張り付く集中力が必要で、初心者にはハードルが高い手法です。
デイトレードは数時間〜1日で売買を完結させます。1回あたり20〜50pips程度の値幅を狙い、1万通貨なら2,000円〜5,000円ほどの利益が目安になります。
スイングトレードは数日〜数週間、ポジショントレードは数週間〜数ヶ月の保有です。大きな値幅を狙える反面、含み損に耐えるメンタルが求められます。
デイトレードの最大の特徴は「翌日にポジションを持ち越さない」ことです。これにより、就寝中の急変リスクとマイナススワップの心配がなくなります。朝に戦略を立て、夜に結果を確認して1日を終えます。この規則正しいサイクルが、本業を持つ人にも続けやすい理由です。
勝ちやすい時間帯を知ります
デイトレードで利益を出すには「値動きのある時間帯」にトレードすることが大前提です。相場が動かない時間にいくらチャートを見ても、チャンスは来ません。
東京時間(9時〜17時)
日本やアジアのトレーダーが中心です。値動きは比較的穏やかで、レンジ相場になりやすい傾向があります。テクニカル分析が効きやすく、落ち着いて判断したい初心者には練習向きの時間帯です。
毎月5と10のつく日(ゴトウビ)は、企業の決済需要でドル円が上昇しやすい傾向があります。9時55分の仲値に向けた動きを狙う手法は、デイトレの入門として人気があります。
ロンドン時間(16時〜翌2時)
世界最大の取引量を誇るロンドン市場が開きます。欧州勢が参入する16時以降、特に17時からは値動きが一気に活発になります。
注意点は、東京時間のトレンドがロンドン時間に入った途端に反転するケースが多いことです。東京時間の流れを過信せず、改めてチャートを確認してからエントリーします。
ロンドン×ニューヨーク重複(21時〜翌2時)
1日で最も取引が活発になる時間帯です。ロンドン市場とニューヨーク市場が同時に開いているため、参加者が世界中から集まります。
米雇用統計やCPIなど重要な経済指標もこの時間帯に発表されます。大きなトレンドが発生しやすく、仕事終わりの夜にトレードしたい人にとって最適な時間帯です。
デイトレードの1日の流れ
具体的に、デイトレーダーの1日の流れを見てみます。
朝(出勤前): 日足・4時間足でトレンド方向を確認します。上位足の方向と一致するエントリーポイントを探し、IFD注文(新規+決済のセット注文)を入れておきます。所要時間は15〜30分ほどです。
日中(仕事中): 基本的にチャートは見なくて問題ありません。ただしスマホアプリで約定通知を受け取れるようにしておくと安心です。
夜(帰宅後): 注文が約定していれば結果を確認します。約定していなければ、ロンドン×NY時間の値動きを見てエントリーを検討します。就寝前には必ず未決済ポジションを決済します。
この「朝に仕込み、夜に回収」のサイクルは、会社員でも無理なく続けられます。IFD注文やOCO注文(利確と損切りを同時に設定する注文)を使えば、仕事中に相場を気にする必要がなくなります。
デイトレードで勝つための3つのルール
デイトレードはスキャルピングほどの瞬発力は不要ですが、ルールなしに売買を繰り返せば確実に資金を減らします。以下の3つを守ります。
ルール①:リスクリワードは1:2以上にします
「損切り幅:利確幅=1:2」が最低ラインです。たとえば損切りを15pipsに設定するなら、利確は30pips以上を狙います。
この比率なら、10回中4回しか勝てなくても(勝率40%)トータルでプラスになります。勝率100%を目指すより、「負けても小さく、勝つときは大きく」の仕組みを作ることが圧倒的に重要です。
ルール②:1回の損失は資金の2%以内にします
「2%ルール」はプロも使う資金管理の基本です。資金10万円なら、1回の損失上限は2,000円です。
5連敗しても資金の約10%しか減らないため、冷静にトレードを続けられます。逆に1回で資金の10%を失うような取引をすると、たった5連敗で半分がなくなります。
ルール③:トレードの振り返りを記録します
日付、通貨ペア、エントリー理由、結果、反省点を簡単にメモします。
「なぜ勝ったか」「なぜ負けたか」を言語化できるトレーダーは上達が早いです。記録がなければ同じミスを繰り返します。スマホのメモ帳やスプレッドシートで十分です。
よくある質問
Q. デイトレードに向いている通貨ペアは?
米ドル/円(USD/JPY)がおすすめです。スプレッドが狭く、値動きが安定しており、情報量も豊富です。慣れてきたらユーロ/米ドル(EUR/USD)も検討します。ポンド/円は値動きが大きく利益チャンスも多いですが、その分リスクも高いため中級者以上向けです。
Q. デイトレードで使う時間足は?
環境認識は日足と4時間足、エントリーは1時間足か15分足の組み合わせが王道です。上位足でトレンド方向を確認してから、下位足でタイミングを計ります。
Q. いくらあれば始められますか?
最低1万円から始められるFX会社もありますが、2%ルールを適用しやすい10万円以上を推奨します。まずはデモトレードで「朝に注文→夜に確認」の流れを体験してみます。
デイトレードの最大の敵は「ルールを破る自分自身」です。相場は明日も明後日も動いています。今日1回のトレードで全てを取り返す必要はありません。
まずはデモトレードで、21時〜翌0時の時間帯に1通貨ペアだけ取引してみます。「仕事終わりの2〜3時間で完結する投資」の感覚を、自分の手で確かめるところから始めます。