この記事の内容
「いい手法さえあれば勝てる」──残念ながら半分しか正しくありません。資金管理がなければどんな手法も意味がありません。逆に勝率が低くても、資金管理ができていれば利益は残せます。
なぜ資金管理が最重要なのか
損失と回復は対称ではありません。資金が50%減ると、回復には100%の利益が必要です。資金を倍にしなければいけません。大きく負けるほど取り返せなくなります。だから「負けを小さくする技術」が最優先になります。
資金管理の3本柱
① 2%ルール
1回の損失を口座資金の2%以内に抑えます。名著『投資苑』でも紹介され、世界中で実践されているルールです。口座10万円なら1回の最大損失は2,000円です。10連敗しても約82,000円残り、やり直せます。
② リスクリワード比率
損切り幅と利確幅の比率です。損切り30pips・利確60pipsならリスクリワードは1:2になります。
この比率が1:2なら、損益分岐の勝率は約33%です。3回に1回勝てばトントンで、それ以上なら利益が残ります。勝率40%でも稼げるのはこの設計があるからです。
③ ポジションサイズの逆算
許容損失額 ÷ 損切り幅 = 適正ポジションサイズです。
口座10万円・損切り50pips(0.5円)なら、2,000÷0.5=4,000通貨が適正です。毎回計算することで想定外の大損を防げます。
4ステップの実践フロー
STEP1 許容損失額を決めます(資金×2%)
STEP2 損切りポイントを決めます(根拠ある位置に)
STEP3 ポジションサイズを計算します
STEP4 利確ポイントを決めます(RR1:2以上)
初心者は「ポジションを持ってから損切りを考える」傾向がありますが、それでは資金管理が機能しません。リスクを先に決めてからエントリーします。
やってはいけない失敗
負けた直後にロットを倍にします。 マーチンゲール法と同じで、連敗すれば一瞬で破綻します。
損切りせずにナンピンします。 ポジションが膨れて資金管理が崩壊します。
1回に資金の10%以上をリスクにさらします。 バルサラの破産確率理論では、リスク2%以内で破産確率がほぼ0%になると示されています。
よくある質問
Q. リスクリワード1:2が取れないときは?
「エントリーしない」が正解です。見送る判断力も資金管理の一部です。
Q. 連敗が続いたら?
「5連敗で1週間休みます」など事前ルールを決めておきます。休むこともトレードのうちです。
デモトレードで体感します
「2%ルール」と「RR1:2」を10回守る練習から始めます。ロットの小ささに物足りなさを感じるかもしれません。でもその感覚が、長く勝つトレーダーの土台です。