多くのFXトレーダーはロングポジションでエントリーすることを好みます。
ショートポジションのエントリーは、空売りと言い、トレード初心者の方に抵抗があると思います。
しかし、ベテラントレーダーでも、ショートエントリー回数は明らかにロングエントリーに比べて少な目です。
FXトレードは通貨ペアの交換比率で利益を出しますので、トレード開始時に強い通貨を買い、弱い通貨を売るのが、基本になります。
その為、通貨の強弱をリアルタイムに把握し、ロングとショートを使いこなすことが、実利益に繋がります。
今回、変動する通貨の強弱をリアルタイムに、知らせてくれるインジケーターを紹介し、その使い方を解説いたします。
通貨の強弱を知らせるインジケーター
通貨の強弱が分かれば、ポジションを持つための通貨ペアの組み合わせもスムーズに行きます。
しかし、強い通貨が永遠に強いことはないですし、弱い通貨が永遠に弱いということはありません。
通貨の強弱をチャートに表示してくれるインジケーターとして有名なのが、「CCFp」と「CM_Strength」です。
CCFp→サブウインドウに通貨の強弱をラインで表示
CM_Strength→メインチャート上に、文字と数字そして記号で表示
と、それぞれ表示され方は異なります。
CCFp
CCFp (Complex Common Frames percent)は時間の経過と共に、8種類に設定した通貨の強弱が、複雑に絡んで変化していく様子を、通貨別に色分けしてチャートのサブウインドウに表示させます。
ラインが上位にいる通貨が強く、下位にいる通貨はその時点で弱い通貨になります。
CCFpは下記アドレスからダウンロードができます。
https://www.abysse.co.jp/mt4/indicators/CCFp.mq4
ダウンロード方法はこちらを参考に
→「FXで役に立つインジケーターMT4を使いこなす!」
CCFpの設定方法
各通貨のTrue(描画)⇔False(描画無)の選択を設定します。
描画と描画無を切り替えることで、自分の該当する通貨のラインのみを表示することができます。
カラーも見やすいように設定ができます。
CM_Strength
こちらは文字と数字で表示しますので、最強通貨からの順位が一目でわかります。
強い通貨が上位に行き、弱い通貨が下へ移動していくという分かりやすくなっています。
更に、カラーと数値、矢印で現在の状態を見ることもできます。
CM_Strengthは下記アドレスからダウンロードができます。
https://www.forexfactory.com/attachment.php/2911738?attachmentid=2911738&d=1532508365
CM_Strengthの設定
X_axis:横軸の配置
Y_axis:縦軸の配置
メインチャートに描画されますので、邪魔にならない位置に配置します。
CCFpとCM_Strengthを使い検証
過去のチャートを使ってCCFpとCM_Strengthの強弱に合わせたポジションのエントリーをします。
ポジションの保有時間は2時間とします。
CM_Strengthは最強通貨がAUD(オーストラリアドル)を示し、2位がNZD(ニュージーランドドル)を示しております。
最弱はUSD(米ドル)になります。
一方、CCFpは最強がNZDを示し、2位はAUDを示しています、最弱はUSDです。
この結果を元に、AUD/USDとNZD/USDのロングポジションでエントリーをして検証をスタートさせます。
・AUD/USD=ロングポジション0.73811を0.1Lot(1万通貨)
・NZD/USD=ロングポジション0.70260を0.1Lot(1万通貨)
その後、2時間後の状態が下記になります。
・AUD/USDは1,425円の利益
・NZD/USDは1,050円の利益
合計2,475円の利益でクローズしました。
エントリー時間が日本時間だった為、値幅の変動が非常に小さく、それほど大きな成果は上がっていませんが、プラスになっていることがわかります。
まとめ
今回、通貨の「強」「弱」でレート変動が生まれ、その変動を視覚的にカラフルなラインで描画するCCFpと、文字の順番で強弱を表すCM_Strengthについて解説をしてきました 。
「強い通貨を買い」「弱い通貨を売る」この当たり前のことが、FXではなかなか難しいです。
しかし手助けをするインジケーターを使うことで、通貨の強弱をより明確に知ることができます。
今回はMT4を使って検証しましたが、ツールに組み込まれているインジケーターを使ってさらに簡単に比較することもできます。
それがみんなのFXでは2020年8月から新たに導入された「通貨強弱」のツールです。
このツールでは、勢いのある通貨がどれか一目でわかる「チャート」と、どの通貨ペアが一番上昇または下落傾向にあるか一目でわかる「通貨ペアランキング」の2つの方法で、通貨の強弱を知ることができます。
ぜひ、こちらも活用してトレードのヒントにしてくださいね。
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