チャートフォーメーションには色々な型があり、フォーメーションを抜けた後に進む方向を示唆してくれます。
今回紹介する、ブロードニングフォーメーションとダイヤモンドフォーメーションは、天井圏で現れ、フォーメーションを抜けた後に強く下落を誘発するパターンになります。
ブロードニングフォーメーションとは?
ブロードニングフォーメーションは、高値は切上げ、安値は切り下げて、末広がりの三角形を描くチャートパターンです。
三角保ち合いとは逆の形が作られます。
アップトレンドが天井圏を迎え、強い買い勢力が高値を切上げ、更に強い売り勢力が安値を切り下げて進行し、やがて買勢力が途転売りに転換を始め、相場は下落して行きます。
ブロードニングフォーメーションの完成までに時間がかかりますので、時間軸を15分などの短期足に変えてトレードをしても構いませんが、フォーメーションの完成を待って、エントリーを決めた方が安全です。
ブロードニングフォーメーションのトレード方法
ブロードニングフォーメーションは天井圏で見られることが多く、上昇トレンドから下落トレンドへの転換を示すリバーサル・チャートパターン(反転パターン)になります。
上記画像をご覧ください。
1波⇒2波⇒3波⇒4波⇒5波⇒6波と進むにつれて、値幅が拡大していき末広がりの三角形が完成します。
⑥で反転した価格は⑦で高値の更新が出来なくなり下落して行きます。
トレード方法としては、基点となる⑥に水平線を引き、そこを割り込んだ⑧でショートエントリーをします。
ブロードニングフォーメーションの利確と損切のポイント
ブロードニングフォーメーションのブレイク後に何処まで下落するかを想定します。
上記画像の⑤⇒⑥までフィボナッチエキスパンションを引き、調整ポイントの⑦(戻り高値)で止まり⑧のエントリーポイントに繋がりターゲットの利確ポイントを推測します。
1番目に100%までの下落を想定し、そこで止まらない場合は161.8%まで行くことを想定します。
損切ポイントは、⑦を超えた位置に設定します。
⑦が離れ過ぎていて損切幅が大きい場合は、ポジション取得位置の30pips上昇位置にロスカット設定をします。
ダイヤモンドフォーメーションとは?
アップトレンドで天井圏まで上昇してきた価格は、ブロードニングフォーメーションの型を形成し、続いてシンメトリカルトライアングル(均衡型三角保ち合い)を形作った場合は、ダイヤモンドフォーメーションの形になります。
形は高値と高値、安値と安値をラインで繋ぎますと、菱形のダイヤモンドの形になります。
ダイヤモンドフォーメーションは天井圏に出現するケースが多いですが、相場の途中に現れレンジ相場として出現することもあります。
三尊天井に似た形にも見えますが、ダイヤモンドフォーメーションはヘッドアンドショルダーのようにネックラインの線引きが確定できない点が異なります。
ダイヤモンドフォーメーションのトレード方法
ダイヤモンドフォーメンションは、高値を切上げ安値は切り下げて①~④でブロードニングフォーメーションの形になり、続いて⑤~⑧とシンメトリカルトライアングルの形になります。
上値と上値・下値と下値を繋いで、確りとレジスタンスラインとサポートラインを引いておきます。
トレード方法としては、④~⑥に引いた下値抵抗線を延長し、そこを割り込んだ⑧でショートエントリーをします。
トレンド半ばで出現したダイヤモンドフォーメーションは、上抜けも下抜けの可能性も考えられます。
その場合は、ダイヤモンドフォーメーション内のローソク足のヒゲに注目して下さい。
ローソク足に長めの下ヒゲが多く出ていた場合は、上抜けする可能性が高くなり、長めの上ヒゲが多く出ていた場合は下抜ける可能性が高いです。
ダイヤモンドフォーメーションブレイク後の利確と損切のポイント
ダイヤモンドフォーメーションは、長い揉み合の中で蓄えられたエネルギーは勢いがあり,ブレイクアウト後にそのエネルギーが噴出されます。
⑤⇒⑥までフィボナッチエキスパンションを引き、調整ポイントの⑦(戻り高値)で止まり⑧のエントリーポイントに繋がりターゲットの利確ポイントを推測します。
FE161.8%、FE261.8%を利食いの候補と想定します。
上記画像ですと更に先の423.6%まで下落しています。
損切ポイントは、⑦に置きます、損切幅が大きい場合は、ポジション取得位置の30pips上昇位置にロスカット設定をします。
まとめ
ブロードニングフォーメーションとダイヤモンドフォーメーションの解説をし、その攻略方法を書いてきました。
ブロードニングフォーメーションは末広がりの三角保ち合いで、ダイヤモンドフォーメーションはブロードニングフォーメーションとシンメトリカルトライアングルが合体した形状になります。
ポジションの取得は、フォーメーションを抜けた後にすることをお勧めいたします。
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