「FXは危ない」と言われる3つの理由

理由1: レバレッジで大きな損失が出る

レバレッジは少ない資金で大きな取引ができる仕組みです。国内FXでは最大25倍。これは4万円で100万円分の取引ができるということですが、逆に言えば、損失も25倍に膨らむ可能性があるということです。

ただし、レバレッジは自分でコントロールできます。最大25倍を使う必要はなく、資金に余裕を持てば実質1〜5倍程度に抑えられます。

理由2: 24時間動く相場

FXは平日ほぼ24時間取引可能です。寝ている間に相場が急変し、朝起きたら大きな損失が出ていた──ということも起こり得ます。

これに対しては、逆指値注文(ストップロス注文)を入れておくことで、自動的に損失を限定できます。

理由3: SNSの極端な体験談

「FXで1,000万円溶かした」──こうしたSNS投稿が目立ちますが、多くの場合、極端なレバレッジをかけた無謀な取引の結果です。適切なリスク管理をしている人の「普通の取引」は話題にならないだけです。

FXの本当のリスクとは

FXのリスクを正しく理解するために、具体的な数字で見てみましょう。

為替変動リスク

為替レートは常に変動しています。米ドル/円が1日に動く幅は、平常時で0.5〜1円程度です。

取引量1円動いた場合の損益
1通貨±1円
1,000通貨±1,000円
10,000通貨±10,000円

1通貨で取引すれば、1円動いても±1円。取引量を小さくすれば、リスクも小さくなります。

ロスカットリスク

ロスカットは口座資金を守るための安全装置ですが、発動されるとその時点で損失が確定します。証拠金維持率に余裕を持つことで、ロスカットを避けることができます。

追証リスク

相場が急変した場合、ロスカットが間に合わず口座残高がマイナスになる可能性もゼロではありません。この場合、追証(追加入金)が必要になります。

ただし、国内FX会社にはロスカット制度が義務付けられており、少額取引であれば追証のリスクは非常に小さくなります。

リスクを管理する5つの方法

1. 少額から始める

1通貨や1,000通貨から始めれば、損失は数円〜数百円レベルに抑えられます。まずは小さな取引で経験を積みましょう。

2. レバレッジを低く保つ

口座に十分な余裕資金を入れて、実効レバレッジを2〜5倍に抑えること。これだけでリスクは大幅に軽減されます。

3. 必ず損切りラインを設定する

注文と同時に損切り(逆指値注文)を入れる習慣をつけましょう。「ここまで下がったら決済する」を事前に決めておくことで、想定外の損失を防げます。

4. 余裕資金だけを使う

生活費・貯蓄・借入金をFXに使うのは絶対にNGです。「最悪なくなっても生活に支障がない金額」だけを使ってください。

5. 感情で取引しない

「損を取り返したい」「まだ上がるはず」──こうした感情に基づく判断が、損失を拡大させる最大の原因です。事前に決めたルールを守ることが、長期的に見て最も効果的なリスク管理です。

それでも心配な人へ

FXにリスクがあるのは事実です。「怖い」と感じるのは、むしろ健全な判断力です。

もし不安が拭えないなら、以下の順番で進めてみてください。

  1. デモトレードで練習する──お金を使わずに取引を体験できます
  2. 1通貨から始める──損失は数円レベルに抑えられます
  3. 慣れてきたら少しずつ増やす──焦る必要はありません

「やってみたけど、やっぱり合わないな」と思ったら、やめればいいだけです。口座維持費は無料なので、放置しても費用はかかりません。

初心者が陥りやすい「大損パターン」

過去の失敗事例に共通するパターンを知っておくと、同じ過ちを避けられます。

  • 高レバレッジ+全額投入──少しの値動きでロスカット
  • 損切りを設定しない──「もう少し待てば戻るはず」で損失拡大
  • ナンピン(買い増し)──下がっているのに買い足して、さらに損失が膨らむ
  • 生活費を投入──取り返せなくなり、借金に発展

これらに共通しているのは「リスク管理の欠如」です。逆に言えば、リスク管理さえしっかりすれば、大損のほとんどは避けられます。

まとめ

「FXは危ない」は半分正解、半分不正解です。

  • リスク管理をしなければ、確かに危険
  • 少額・低レバレッジ・損切り設定を守れば、リスクはコントロールできる
  • 不安なら、デモトレードや1通貨取引から始められる

大切なのは「FXが危ないかどうか」ではなく、「自分がリスクを管理できるかどうか」です。まずは小さく始めて、自分に合うかどうかを確かめてみてください。