MT4(MetaTrader 4)は、ロシアのMetaQuotes Software社が開発した世界で最も利用されているFX取引プラットフォームです。世界200社以上のFX会社が採用し、ユーザー数は200万人超。豊富なテクニカル指標、高いカスタマイズ性、そしてEA(自動売買プログラム)が使えることから、初心者からプロトレーダーまで幅広く支持されています。
この記事では、MT4の基本的な特徴から、2026年現在MT4を使える国内FX業者7社のスペックを徹底比較。自分に合った業者選びのポイントまで、まとめて解説します。
この記事の目次
- MT4でできること ── 3つの強み
- MT4が使える国内FX業者7社 一覧比較
- 各社の特徴を詳しく解説
- MT4終了済みの国内業者
- 目的別おすすめMT4業者の選び方
- MT4とMT5 ── どちらを選ぶべきか
- MT4を始めるまでの3ステップ
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
MT4でできること ── 3つの強み
1. 高度なテクニカル分析
MT4には50種類以上のテクニカル指標が標準搭載されています。移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD、RSI、一目均衡表など主要なインジケーターはすべて揃っており、複数のチャートウィンドウを同時に表示して分析することも可能です。
さらに、世界中のトレーダーが開発したカスタムインジケーターを無料・有料で追加できるため、自分だけの分析環境を構築できます。たとえば通貨強弱(カレンシーストレングス)インジケーターを導入すれば、8通貨の強弱をチャート上でリアルタイムに確認しながらトレードできます。
テクニカル指標の基本については「FXテクニカル分析入門|チャートの読み方と基本指標」で詳しく解説しています。また、MT4のカスタムインジケーターを使ったラウンドナンバー(キリ番)トレードや、急変動後の反発を狙うリバ取り(リバウンドトレード)も人気の手法です。
2. EA(Expert Advisor)による自動売買
MT4最大の特徴が、EA(Expert Advisor)と呼ばれる自動売買プログラムへの対応です。MQL4というプログラミング言語で独自のEAを開発できるほか、GogoJungleなどのマーケットプレイスで販売されているEAを購入して利用することもできます。
バックテスト機能も搭載されており、過去のチャートデータを使ってEAの戦略を検証してから実運用に移ることが可能です。
3. 圧倒的なカスタマイズ性
チャートの配色、時間足の設定、アラート機能、スクリプトによる一括決済など、取引に関わるあらゆる要素を自分好みにカスタマイズできます。テンプレートとして保存すれば、いつでも同じ分析環境を再現できるのも便利なポイントです。
MT4が使える国内FX業者7社 一覧比較
2026年2月時点で、MT4を取り扱っている国内FX業者は以下の7社です。すべて金融庁に登録された国内業者であり、信託保全による資金保護が適用されます。
| 業者名 | サービス名 | USD/JPY | 取引単位 | 通貨ペア | 取引方式 | EA | スキャルピング |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ゴールデンウェイ・ジャパン | FXTF MT4 | 0銭※1 | 1,000通貨 | 30種類 | DD | ○ | ○ |
| OANDA証券 | OANDA MT4 | 変動制※2 | 1通貨 | 40種類 | NDD | ○ | ○ |
| 楽天証券 | 楽天MT4 | 0.5銭 | 1,000通貨 | 22種類 | DD | ○ | △ |
| 外為ファイネスト | ファイネストFX | 変動制※3 | 1,000通貨 | 28種類 | NDD | ○ | ○ |
| JFX | MT4(分析専用) | 0.2銭 | 1,000通貨 | 41種類 | DD | ✕※4 | ○ |
| FOREX EXCHANGE | 俺のMT4 | 変動制 | 1,000通貨 | 25種類 | DMA | ○ | ○ |
| FOREX.com(StoneX証券) | FOREX.com MT4 | 変動制 | 1,000通貨 | 84種類※5 | NDD | ○ | ○ |
※1 FXTF MT4はゼロスプレッドを適用(AM9:00〜翌AM3:00)。ただし建玉連動手数料が別途発生
※2 OANDA証券のスプレッドはプランにより異なる(スタンダード/プロ)
※3 外為ファイネストは変動制だが、MT4業者としては低水準のスプレッドを提供
※4 JFXのMT4は分析専用ツール。発注はJFXの自社取引ツールで行う
※5 FOREX.com Tradingの通貨ペア数。MT4口座では取扱い数が異なる場合あり
各社の特徴を詳しく解説
1. FXTF MT4(ゴールデンウェイ・ジャパン)
こんな人におすすめ: コスト重視でMT4を使いたい人、MT4初心者
ゴールデンウェイ・ジャパンは、2011年から10年以上にわたりMT4を提供し続けている国内の老舗MT4業者です。2025年にはゼロスプレッド制度を導入し、スプレッド自体は0銭に。ただし、通貨ペア・売買種別ごとの建玉数量に応じた「建玉連動手数料」が発生する仕組みに移行しています。少額取引では手数料が無料になるケースもあり、トータルコストは依然として業界最低水準です。
37種類のFXTFオリジナルインジケーターが無料で使えるのも大きな魅力。有名トレーダー監修のインジケーターも初期搭載されており、追加設定なしですぐに高度な分析を始められます。
Webブラウザ版MT4にも対応しているため、Mac環境でも利用可能。さらに2026年春には「FXTF MT5」のリリースも予定されており、今後の機能拡張にも期待が持てます。
主なスペック:
- スプレッド:ゼロスプレッド+建玉連動手数料(AM9:00〜翌AM3:00適用)
- 取引単位:1,000通貨
- 通貨ペア:30種類
- デモ口座:あり
- 特記事項:スキャルピング公認、オリジナルインジ37種類、Web版MT4対応(Mac可)
2. OANDA証券
こんな人におすすめ: 分析ツールを重視する中〜上級者、少額から始めたい人
OANDA証券は、MT4・MT5の両方に対応し、さらに独自の分析ツール「OANDAオーダーブック」を提供しています。世界中のOANDAユーザーの注文状況をリアルタイムで確認できるこのツールは、他社にはない大きなアドバンテージです。MT4のインジケーターとしてチャート上に直接表示することもできます。
最小取引単位が1通貨からという点も特徴的で、数十円から実際の取引を始められるため、少額で練習したい初心者にも適しています。
スプレッドは変動制を採用しており、スタンダードプランとプロプランで取引条件が異なります。NDD方式のためディーラーを介さない透明性の高い約定が期待できます。
主なスペック:
- スプレッド:変動制(プランにより異なる)
- 取引単位:1通貨
- 通貨ペア:約40種類
- デモ口座:あり
- 特記事項:OANDAオーダーブック、MT4&MT5両対応、NDD方式、スキャルピング公認
3. 楽天証券(楽天MT4)
こんな人におすすめ: 大手ネット証券の安心感を求める人、すでに楽天証券の口座を持っている人
楽天証券は、大手ネット証券で唯一MT4を提供している業者です。すでに楽天証券に口座を持っている場合は、追加で「楽天MT4口座」を開設するだけですぐにMT4での取引を開始できます。
原則固定のスプレッドを採用しており、コスト面での見通しが立てやすいのもメリット。USD/JPY 0.5銭は、MT4対応業者としては標準的な水準です。
楽天グループの一員としてのブランド力と、株式・投信など他の金融商品と同一口座管理できる利便性は、総合証券ならではの強みと言えるでしょう。ただし、通貨ペアは22種類と少なめで、EA利用に一部制約がある点には注意が必要です。
主なスペック:
- スプレッド:USD/JPY 0.5銭(原則固定・例外あり)
- 取引単位:1,000通貨
- 通貨ペア:22種類
- デモ口座:あり
- 特記事項:大手ネット証券唯一のMT4、楽天ポイント連携、投資情報メディア「トウシル」
4. 外為ファイネスト(ファイネストFX MT4)
こんな人におすすめ: EA運用に本腰を入れたい人、複数EAを同時運用したい人
外為ファイネストは、EA利用に関する制限が一切ないことが最大の特徴です。指値制限なし、スキャルピング公認、さらにメイン口座に加えて最大9個のサブ口座を開設できるため、EA別に口座を分けて管理するという運用も可能です。
NDD方式を採用しており、ディーラーの介入なしにカバー先のレートで直接取引が成立します。スプレッドは変動制ですが、特にクロス円以外の通貨ペア(EUR/USDなど)では、他のMT4業者と比較しても低水準のスプレッドが提供されています。
MT4だけでなくMT5にもいち早く対応した国内業者の一つであり、今後MT5への移行を考えている方にも選択肢として有力です。
主なスペック:
- スプレッド:変動制(低水準)
- 取引単位:1,000通貨
- 通貨ペア:28種類
- デモ口座:あり
- 特記事項:EA制限なし、サブ口座9個まで、MT4&MT5両対応、NDD方式、スキャルピング公認
5. JFX(MT4 分析専用)
こんな人におすすめ: MT4のチャート分析力を活用しつつ、業界最狭水準スプレッドで取引したい人
JFXのMT4は分析専用ツールとして提供されています。MT4チャートの描画やインジケーターを使った分析は自由に行えますが、MT4上からの発注には対応していません。実際の取引はJFXの自社取引ツール「MATRIX TRADER」で行います。
「それなら意味がないのでは?」と思うかもしれませんが、JFXの通常FXサービスはUSD/JPY 0.2銭という業界最狭水準のスプレッドに加えてスキャルピングを公認しており、約定スピードも平均0.003〜0.005秒と超高速。MT4の高度な分析能力とJFXの取引スペックを組み合わせる、というのが正しい使い方です。
TradingViewでもJFXのレート配信が行われているため、MT4とTradingViewの二刀流で分析する環境も構築できます。
主なスペック:
- スプレッド:USD/JPY 0.2銭(AM9:00〜翌AM3:00、原則固定・例外あり)
- 取引単位:1,000通貨
- 通貨ペア:41種類
- デモ口座:なし(MT4はデモ対応、取引ツールは別途)
- 特記事項:MT4は分析専用(発注不可)、スキャルピング公認、約定スピード超高速、TradingView連携
6. FOREX EXCHANGE(俺のMT4)
こんな人におすすめ: DMA方式の透明性を重視するトレーダー、EA上級者
FOREX EXCHANGEの「俺のMT4」は、国内FX業者としては珍しいDMA(Direct Market Access)方式を採用しています。DMA方式では約定確認(ラストルック)を行わないため、最速0.004秒での約定を実現。約定までのタイムラグとスリッページの発生を最小限に抑えます。
「俺のEA」というサービスでは、GogoJungleと連携して実績あるEAを低コストで利用可能。自分でEAを開発できなくても、すぐに自動売買を始められます。
スプレッドは変動制で、主要通貨ペアではやや広めの水準です。また初回入金が10万円以上必要な点は注意が必要です。キャンペーン等はほとんど行っていませんが、取引環境の質で勝負する玄人好みの業者と言えます。
主なスペック:
- スプレッド:変動制(USD/JPY 0.6〜0.7銭程度)
- 取引単位:1,000通貨
- 通貨ペア:25種類
- デモ口座:あり
- 特記事項:DMA方式(No Last Look)、俺のEA(GogoJungle連携)、1回の発注上限1,000万通貨
7. FOREX.com(StoneX証券)
こんな人におすすめ: 多彩な通貨ペアで取引したい人、グローバルブランドの安心感を求める人
FOREX.comは、NASDAQ上場企業であるStoneXグループの日本法人が運営するFXサービスです。FOREX.com Trading口座では業界最多クラスの84通貨ペアを取り扱っており、マイナー通貨ペアまで幅広くカバーしています。
MT4口座では通貨ペア数はTrading口座よりも少なくなりますが、EA・自動売買に対応しており、MT4のフル機能を活用した取引が可能です。Web版MT4にも対応しているためインストール不要で利用でき、Macからもアクセスできます。
ノックアウトオプションやCFD取引にも対応する多機能な総合プラットフォームですが、MT4口座はFX取引専用となる点に留意してください。
主なスペック:
- スプレッド:変動制
- 取引単位:1,000通貨
- 通貨ペア:84種類(Trading口座。MT4口座は異なる場合あり)
- デモ口座:あり
- 特記事項:NASDAQ上場StoneXグループ、84通貨ペア(Trading口座)、Web版MT4対応、ノックアウトオプションあり(別口座)
MT4終了済みの国内業者(2026年2月時点)
以前はMT4を提供していたものの、現在はサービスを終了している業者もあります。これらの業者名でMT4関連の情報を検索しても、現在は利用できないため注意してください。
- サクソバンク証券 — 2022年9月にMT4の提供を終了。現在は独自プラットフォームのみ
- Plus500JP証券 — 2023年10月にMT4の取引を停止。CFD取引専用プラットフォームを提供
目的別おすすめMT4業者の選び方
MT4業者は7社ありますが、何を重視するかで最適な選択肢は変わります。
コスト重視 → FXTF MT4
ゼロスプレッド+建玉連動手数料というモデルで、特に少額取引では圧倒的なコスト優位性があります。37種類のオリジナルインジケーターも無料で使え、初めてMT4を触る人にも敷居が低い業者です。
EA運用に本気で取り組む → 外為ファイネスト
EA利用に一切の制限がなく、サブ口座を最大9個まで作れるのはEA運用者にとって最大の魅力。NDD方式の透明性も安心材料です。
分析力+取引スペックの両立 → JFX + MT4
MT4のチャート分析能力を活かしつつ、業界最狭水準スプレッド・超高速約定・スキャルピング公認という最高峰の取引環境を手に入れられる組み合わせです。
少額から練習したい → OANDA証券
1通貨から取引できるため、実質数十円からリアルトレードの経験を積めます。独自のオーダーブックは相場の偏りを見るのに非常に有効です。
大手の安心感 → 楽天証券
大手ネット証券唯一のMT4。すでに楽天証券を使っているなら、新しいFX会社を開拓する手間なくMT4を始められます。
約定品質・透明性重視 → FOREX EXCHANGE
DMA方式で約定確認なし。スリッページやリクオートを極力避けたいトレーダーに向いています。
通貨ペアの豊富さ → FOREX.com
マイナー通貨ペアを含め84種類(Trading口座)は国内最多クラス。取引対象の幅を広げたいトレーダーに最適です。
MT4とMT5 ── どちらを選ぶべきか
MT4の後継としてMT5(MetaTrader 5)がリリースされていますが、2026年現在も多くのトレーダーがMT4を使い続けています。その主な理由は、MT4向けのカスタムインジケーターやEAの数がMT5と比較して圧倒的に多いからです。
ただしMT5にも動作速度の向上、時間足の種類の増加(21種類 vs MT4の9種類)、バックテスト機能の強化など明確なメリットがあり、国内でもOANDA証券、外為ファイネスト、フィリップ証券、アヴァトレードなどがMT5を提供しています。FXTFも2026年春にMT5対応予定です。
現時点では「使いたいEA・インジケーターがMT4専用ならMT4」「これから新しく始めるならMT5も検討」というのが現実的な判断基準です。
MT4を始めるまでの3ステップ
MT4でのFX取引は、以下の3ステップで始められます。
ステップ1:MT4対応業者で口座開設
この記事で紹介した7社の中から、自分の目的に合った業者を選んで口座開設を申し込みます。口座開設は無料で、維持費もかかりません。最短で即日〜翌営業日に開設が完了します。
ステップ2:MT4をダウンロード・インストール
口座開設が完了したら、各業者の公式サイトからMT4をダウンロードしてPCにインストールします。口座開設時に発行されるIDとパスワードでログインすれば、すぐにチャートが表示されます。
ステップ3:デモ口座で練習してから実取引へ
いきなりリアルマネーで取引を始めるのが不安な場合は、デモ口座で操作に慣れてからリアル口座に移行しましょう。多くの業者が無料のデモ口座を提供しています。FX白熱教室でもデモトレードを用意していますので、チャート分析の練習に活用してください。
よくある質問(FAQ)
Q. MT4は無料で使えますか?
はい、MT4自体は無料です。対応FX業者で口座開設(無料)すれば、MT4のダウンロードから利用まですべて無料で行えます。口座維持手数料もかかりません。
Q. MT4はMacでも使えますか?
FXTF MT4やFOREX.com MT4はWebブラウザ版に対応しており、Macからもアクセスできます。それ以外の業者では、Wine等の互換レイヤーを使う方法やVPS(仮想専用サーバー)を利用する方法があります。
Q. EA(自動売買)を使うのにプログラミング知識は必要ですか?
必ずしも必要ではありません。GogoJungleなどのマーケットプレイスで販売されているEAを購入して利用することもできます。FOREX EXCHANGEの「俺のEA」サービスでは、実績あるEAを低コストで利用可能です。
Q. MT4とMT5のEAに互換性はありますか?
ありません。MT4のEAはMQL4、MT5のEAはMQL5という異なるプログラミング言語で書かれているため、そのまま流用することはできません。これがMT4からMT5への移行が進まない大きな理由の一つです。
まとめ
MT4は、テクニカル分析・自動売買・カスタマイズ性のすべてにおいて、今なお第一線で活躍するFX取引プラットフォームです。国内で使える業者は7社あり、スプレッド、通貨ペア数、取引方式、EA対応など、各社に明確な個性があります。
「何を重視するか」を軸に業者を選べば、MT4はあなたのトレードの質を確実に引き上げてくれるはずです。
チャート分析の基本を学びたい方は「FXチャート分析入門|テクニカル・ファンダメンタルズの基本」も合わせてご覧ください。まずはデモトレードで、MT4の操作感を体験してみることをおすすめします。
※ 本記事に掲載の情報は2026年2月時点のものです。スプレッド・キャンペーン内容等は変更される場合がありますので、最新情報は各社公式サイトをご確認ください。
※ FX取引はレバレッジを利用するため、預けた証拠金以上の損失が発生するリスクがあります。取引を行う際は、各社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、リスクを十分にご理解のうえ、ご自身の判断と責任において行ってください。