今年も残すところ約1ヶ月。
そろそろ今年の締めくくりと来年の準備をしていることと思います。
そこで気になるのが2020年の為替相場。
プロのトレーダーやアナリストたちの予測を参考に自分なりの来年の戦略を立ててみましょう！
予測１：米ドル下落
参考にするトレーダーも多いモルガン・スタンレーの来年の予測は、米ドルの下落。
”米成長がトレンドへと鈍化しポートフォリオの純流入が減少してドルに下落圧力がかかるに伴い、買われ過ぎていた米国の資産価値は低下する公算が大きい”
と予測。
また、推奨するトレードは、ユーロ、ポンド、インド・ルピー、ニュージーランド・ドルのロングだそう。
予測２：底堅い相場
楽天証券経済研究所 客員研究員でもあるアナリスト田中泰輔氏の予測は
”2020年の大きなイベントとして真っ先に浮かぶのは、米国大統領選挙。これに向け、米景気の終盤を永らえさせようと、トランプ米政権が行動する1年になる見込みです。その成否が、世界の経済と市場に影響していくでしょう。米景気終盤で自律的な方向感がない以上、株価やドル/円の相場の予想シナリオも明快には描きにくい場面です。
このため、相場は底堅いとするメインシナリオよりむしろ、それがはずれた場合のリスクシナリオへの備えが重要と考えます。”
というもの。
予測３：底堅さ維持
三菱UFJ銀行 グローバルマーケットリサーチは、
”2020 年も 2019 年と同様、世界的な低成長が 見込まれ、市場は時折リスク回避的な場面に直面するであろう。総 じてみれば円もドルも幅広い通貨に対して、底堅さを維持するとみ られ、ドル円の大きな値動きは見込みにくい。ただし、FRBがドル 資金の需給緩和に動き出した分、2019 年に比べればドル高はいくら か和らぐと考えられる。
また、ユーロは「上値は重いが底も堅い」、英国ポンド「 EU 離脱の帰趨次第ながらも高い下押し圧力」、オーストラリアドル「非伝統的金融政策期待で上値抑制続く」、カナダドル「 利下げ観測後退でカナダドル高基調へ」、人民元「 米中摩擦などでさらなる下落余地も前年比限定的」”
と各通貨を予測しています。
予測４：ドル相場緩やかに持ち直す
ソニーフィナンシャルホールディングス チーフアナリスト 尾河眞樹氏は
”足下の長期金利は過度に利下げを織り込んで おり、徐々に値を戻す公算。この場合、ドル相場 も緩やかに持ち直す見通し。”
としながらも
”ドルと円の綱引きにより値幅は限られよう”
とも予測しています。
また2021年にはFRBが利上げに転じる可能性もあるとして、2021年以降はドル円111円の相場も予測。
ただし、2020年大統領選後の米中摩擦激化、および米中摩擦による世界景気後退、低金利の長期化に伴う資産バブルやクレジットバブル崩壊によって極端な円高になるなどのリスクも懸念しています。
予測５：ドル円安定的な低下
UBS（ウェルス・マネジメント 日本）は、
”2020年に入ると日米の金融政策の乖離が進むとの見通しを根拠に、ドル円が安定的な低下を続ける”
と予測し、背景には、2020年の米国の経済成長率の減速と、FRBと日銀の利下げの実施を予想。
日銀の利下げはFRBの利下げの予想と比べると緩やかなペースになるのではないかと考えているため乖離が進む見通しと予測しています。
まとめ
2020年を予測する上で注目なのが米国大統領選挙です。
トランプ続投か否かにより経済の情勢は変化するため現時点では予測しづらいという意見もありますが、モルガン・スタンレーはをはじめ多くのアナリストたちが米ドルの下落や底堅い相場を予測しています。
何を信じるかはアナタ次第。
いずれにしても重要なのがリスクへの備えです。
予測プラスリスクシナリオを考えておいて、不測の事態にも対応できるようにしておくのがベストでしょう。
来年も良いスタートを切れるように、今年のトレードの結果と来年の目標と見通しを立てておきましょう！
また、この時期は各FX会社で来年の相場に関するセミナーを開催することも多いです。
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