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明暗をわけたのは何?!4月の上がった通貨下がった通貨


新型コロナウィルスの感染拡大は世界中に大きな影響を与えています。
世界各地で大量の国債発行や利下げによる金融緩和が取られ、各国で為替の変動には大きな差が出ました。
2月3月と不安定な相場が続いている中、4月に入り回復傾向になった通貨もありました。

4月の為替動向を振り返ってみましょう。

景気後退による不安定さが出た通貨

新型コロナウィルスの影響により世界各地で都市封鎖や経済活動の自粛が行われました。
投資家たちの不安が募る中で、欧州のユーロとアメリカの米ドルはその懸念を払拭できなかったと考えられています。
共に世界の中でも多い感染者、死者数を出しており様々な経済対策を打ち出したにも関わらず、まだ下がるという投資家の不安が表れたものとみられています。

過剰なドル買いによるニーズの弱まり

3月に急激な高騰を見せたドル/円は4月に入り緩やかな下降で終わりました。
米連邦準備理事会が無制限の国債買い入れを実施したため、急激に買われすぎたドルの補充を行ったことからドルの需要が低くなったとみられています。
経済指標では米国経済の後退を示唆したと同時に、その他経済の深刻な落ち込みが示されました。
先行き見えない不安から「様子見」と「ドルへの不安」という意識が投資家の中に表れ緩やかな下落となったのです。

欧州経済の懸念により圧迫されたユーロ

4月のユーロは大幅に下落をしました。
欧州連合の対応遅れによる投資家の不安や、懸念材料が多くユーロ売りが加速したことが原因です。
世界では矢継ぎ早に財政支援策を出す中で共同債発行や復興基金設置策の話がまとまらず大規模な経済対策を出せなくなってしまいまったのです。
ECB(欧州中央銀行)が場内景気の下支えをできていない現状が大きなユーロ売りを加速させる原因になってしまいました。

景気回復の期待が高まった通貨

世界各地で経済の後退が進む中、反対に景気後退の兆しが見え上昇した通貨もありました。
大規模な金融緩和や経済支援策は相場に不安が取り巻く現状で大きな期待へと変わっていく傾向にあります。
世界中で景気後退が確実視されている中で少しでも回復に向かっている国の通貨が現代の安全資産といえるでしょう。

3月の低迷を大きく抜けた豪ドル

豪ドルは4月月間で4年ぶりの上昇幅を更新しました。
オーストラリアは、コロナの影響により国内シェア2位のヴァージン・オーストラリア航空が経営破綻するという衝撃的なニュースが世間を騒がせました。
しかし新型コロナウィルス感染拡大の最悪期は脱したと判断した投資家たちが資金を振り向け、3月の低迷から大幅に回復する形になりました。
コロナウィルスの抑制や過去最大級の経済対策を躊躇なく打ち出したことにより、投資家の期待が強まり豪ドル買いの加速を促したのです。

底値を抜け回復傾向にある英ポンド

ポンドは対ドルに対して1985年以来の安値を付けた3月から半値戻す形となりました。
イギリスの新型コロナウィルス感染者は急増して、経済も上半期のマイナス成長が確実になっています。
しかし今年1月31日にEUを離脱したことから対ユーロで強気の財政支援策を出せることや独自の経済対策が取れることを背景にヨーロッパの中でも期待が高く下値を切り上げる結果になりました。
現状は、買いの材料としては乏しいと判断され大幅な上昇はなく、景気回復への期待と先行き見えない不安が均衡している状況です。

まとめ

多くの国で経済支援策が打ち出される中で、国によって対策が大幅に差が生じている現状です。
通常、金融緩和による利下げはその国に魅力がなくなるとみなされ、売りに転じる投資家が多い傾向ですが、今回は確固たる期待感として見られることが多くなっています。

今後の経済自粛の打ち止めや各国の経済対策には特筆して注目していく必要があります。

金融政策と為替相場の関係はこちらの記事も参考にしてみてください。
→「経済悪化に伴う金融緩和政策と為替への影響

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