FX相場のトレンド状態を知りたいとき、何を参考にしていますか?
今回紹介する「Awesome Oscillator」は相場の方向性と強弱、そして、トレンドの変化もサブウインドウにヒストグラムで描画してくれます。
そんな役に立つオシレーター系指標の、Awesome Oscillatorの使い方を解説いたします。
Awesome Oscillatorの解説
Awesome Oscillatorは日本語にしますと、「素晴らしいオシレーター」となり、相場のトレンド状態を測る時にとても使い勝手の良い優れたインジケーターです。
MT4の「ビル・ウイリアムス」グループ内に標準搭載されている、オシレーター系インジケーターです。
Awesome Oscillatorの動作は、短期5日間と中期34日間の単純移動平均の差を基に作られています。
MT4のサブウインドウに2色のヒストグラムで、相場の方向性と強弱、トレンドの変化も描画してくれます。
Awesome Oscillatorの計算式
Awesome Oscillator =5日移動平均-34日移動平均
移動平均の値にはメジアン(高値と安値の中間値)を用います。
非常にシンプルな計算式です。
Awesome Oscillatorをチャートに表示
<Awesome OscillatoをMT4に表示させる方法>
メニューバーの「挿入」⇒「インディケータ」⇒「ビル・ウイリアムス」⇒「Awesome Oscillator」をクリックします。
その後、設定ウインドウが表示されます。
<Awesome Oscillatorの設定>
パラメーターの変更は出来ません。
変更が可能なのは、
上昇:カラーの変更と線の太さ
下降:カラーの変更と線の太さ
のみです。
「レベル表示」は0ラインを引いておいた方が見やすいです。
Awesome Oscillatorの使い方
上記はUSD/JPY4時間足チャートにAwesome Oscillatorをサブウインドウに表示させています。
青色縦線はSMA5日とSMA34日が交差する位置になり、Awesome Oscillatorは0ラインと交差しています。
※Awesome Oscillatorは長いので以降AOと記述します
<基本的な見方>
AOが0より上にあるときは上昇トレンドになります。
AOが緑色のときは買の勢力が優勢です
AOが下にあるときは下降トレンドになります。
AOが赤色のときは売の勢力が優勢です
※0ラインを抜ける際にトレンドが転換をすることが分かります。
※AOの色の変化で、勢力の強弱変化が分かります。
<トレードルール>
AOが下から0ラインを上抜いた位置は、ゴールデンクロスになり、強い買いのサインになります。
AOが上から0ラインを下抜いた位置は、デッドクロスになり、強い売りのサインになります。
更に、0ラインの上で推移している際に、0ラインで反転して上昇した時は、押し目買いになります。
逆に、0ラインの下で推移している際に、0ライン反転して下降した時は、戻り売りになります。
決済のタイミングは、AOオシレーターの色が変わる時や乖離が大きくなってきた時となります。
※上記画像の設定ですと買いポジションのときは、緑色から赤色に変わった時。
※売りポジションのときは、赤色から緑色に変わった時が決済のタイミングになります。
Awesome Oscillatorの検証
上記画像はUSD/JPY4時間足チャートのサブウインドウにAOを描画させています。
AOが0ラインを上抜いた位置でロングエントリー&緑色から赤色に変わった位置でクローズ
①→85pips取得
③→135pipsの取得
AOが0ラインを下抜いた位置でショートエントリー&赤色から緑色に変わった位置でクローズ
②→55pipsの取得
④→65pipsの取得
今回は0ラインと交差するゴールデンクロス・デッドクロスのみをエントリーとして検証をしましたが、取得pipsは割合と取れています。
Awesome OscillatorとMACDを比較
前項で使用したチャートにMACDを加えました。
中段にAOを配置し、下段がMACDを描画させています。
AOはパラメーター短期5日と中期34日の交差する売買サインです。
MACDのパラメーターは短期12日・中期26日・シグナルラインが9日で、MACDとシグナルの交差する売買サインです。
ヒストグラムが描く形はAOとMACDは似た形になります。
しかし、①~④まで全てのエントリーサインはMACDの方が早く表れます。
AOのカラーが変わる位置とMACDの売買サインが大体同じ位置になります。
MACDを併用することで、エントリーのサインをいち早く知ることが出来、より堅実なエントリーを狙うことが出来ます。
まとめ
今回、MT4に標準搭載されている、ビル・ウイリアムス系テクニカル指標の「Awesome Oscillator」の使い方を解説し、検証を試みました。
そして、MACDと非常に似た形状を描きますので、比較もしてみました。
AOのパラメーターはメタエディターを使用しますと変更が出来、MACDと同じに12日と26日、そして、EMAに変更しますと、全くAOとMACDは同じに形に出来ます。
自分なりにパラメーターの数値を変更して、より使いやすく工夫してみてくださいね。
Awesome Oscillatorは標準でインジケータに搭載されているFX会社はなかなかないため、MT4の使えるゴールデンウェイ・ジャパンがおすすめです。
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