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1日の平均的な値動きを意味するATRの使い方を解説


デイトレードを主力にするトレーダーは、取り扱う通貨ペアが、「平均的に1日どれ位の値幅で動くのか?」を知っておくことは大事で、それによりターゲットとなるクローズ位置を決める要因になります。
それが分かる、MT4標準搭載テクニカル指標のATRを解説いたします。

ATRを解説

ATRはAverage True Rangeの略になり、平均的な1日の値動きを意味し、それにより一日のマーケットでボラティリティ(変動値幅)を把握するのに使え、高値圏・安値圏を予測することにも役立ちます。
ATRはRSIやADXの開発者として有名な、J・ウエルズ・ワイルダー・ジュニアが1970年代半ばに開発したテクニカル指標です。

ATRをチャートに表示させる方法

MT4を起動させて、トレードをする通貨ペアを表示させて下さい。

メニューバーの「挿入」⇒「インディケータ」⇒「オシレーター」⇒「Average True Range」をクリックします。
その後、設定ウインドウが表示されます。

設定ウインドウでは下記を決めます。
ATR Period:期間の設定14日がデフォルト
色の設定はカラーやスタイルが変更できます。
カラーは任意で、線は太くしますと描画されるラインが太くなります。
スタイルは点線、実線、破線などが選べます。

ATRの計算式

ATRは設定した期間の、TRの平均値を示しています。
期間を14日に設定した場合には、14日分のTR平均値を意味します。

■1日の最大の値動きTR(True Range)を計測する
①当日の高値と前日の終値の差 =当日の高値-前日の終値
②前日の終値と当日の安値の差 =前日終値-当日安値
③当日の高値と当日の安値の差 =当日の高値-当日の安値
・最も大きいもの =TR

■TRの平均値を計算
ATR = TRのn日間の指数平滑移動平均値

「平均的な1日の値動き」を計算するために、1日どれくらい価格が動くかを調べ、それの平均値を出すという計算方式です。
ATRが高水準となる場合は、上昇下降にかかわらず値動きが激しく、マーケットが不安定な状況であることを表すことになります。

ATRのラインの動きは価格の変動を表しますが、価格の上げ下げの方向性は示しません。
上記画像のように、強い上昇相場が始まり、ATRラインも上昇したのを確認してエントリーをした際に、ATRラインは更に上昇を続けていても価格は急下落に転じてしまうケースは珍しいことでは無く、必然的に発生します。

ATRの売買方法

では、ATRを使ってトレードをする方法を書いて行きます。
前項で書きましたが、価格の上昇下降にかかわらず変動しますと、ATRのラインは上昇をしますので、売買サインには向いていません。
売買のサインには移動平均線(EMA)を使います。
下記チャート画像はEUR/USD1時間足にATRをサブウインドウに描画させ、EMA12日(赤色線)とEMA26日(黄色線)を描画させています。

EUR/USD1.07123でEMA12日(赤色線)とEMA26日(黄色線)がゴールデンクロスとなり、ロングエントリーをします。
その時のATRの値は0.00412でした。
この状態でリスクリワード1:1の設定でロングエントリーをします。

次に利益確定決済位置と損切設定位置を決めます。
ATRの数値は、計算式からお分かりいただけると思いますが、相場の現在の平均的な動きを示しています。
また、ATRの値を3倍したレート位置が、相場の勢いの転換のきっかけになるケースが有ります。
利益確定決済位置はエントリー位置EUR/USD1.07123にATRの数値を3倍したものをプラスします。
EUR/USDロングエントリー :1.07123ドル
ATRの数値 :0.00412
EUR/USD利確ポイント :1.08359ドル(0.00412×3+1.07123)
EUR/USD損切ポイント :1.05887ドル(1.07123-0.00412×3)
収益&損切数 :123.6pipsの取得益or損失

※リスクリワードは1:1で無くても構いません、1:2でも1:3でも効率の良い数値を設定して下さい。

相場の勢いを表すATRとADXを比べてみた

価格が上昇でも下落でもラインが上昇すると言いますと、ADXをイメージする人が多いと思います。
ここで比べてみます。

※ADXは方向性が分かる様に、DMIにしました。ブルーラインの上昇は価格の上昇、ピンクライン上昇は価格の下降です。
※黄色のラインがADXです。

ATRとADXどちらも価格のボラティリティを捉えて、ラインで描画をしますが、変動のタイミングが異なります。
①の赤枠内は価格が下落して、ボラティリティが拡大しATRは反応していますが、ADXはあまり変動をしていません。
②のレンジ帯では、ADXはレンジ帯らしいラインを描いていますが、ATRは過敏に変動をしています。

まとめ

ATRは一定期間のボラティリティの変動幅を、平均化してラインで描画をすることで、相場の勢いをも教えてくれますが、価格の方向性を示してはくれません。
利確位置や損切の設定に役に立ちますので、エントリーにはMACDなど他のオシレーター系指標を併用すると効果的かと思います。

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