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FXでの窓埋めトレードの有効性を検証!想定しておくべき最大リスクと実用性


FXチャートで、ローソク足と次のローソク足の間に空間が開いているのを見たことは有りませんか?
これを窓開けと言い、特に月曜日早朝に頻繁に発生します。
何故「窓」が発生するのか?
「窓」は必ず埋まるのか?
窓埋めトレードと言われる手法の有効性を検証を交えて解説します。

FXチャートに現れる窓

FXのチャートは、本来「前回終値が次の始値」になり、ローソク足は完全に継がっていなければなりません。
しかし、時として前のローソク足と次のローソク足の間に、空間が生まれる現象が起こります。
それをチャートに開いた「窓」といいます。

FXチャートに現れる窓

上記画像はUSD/JPY日足チャートで窓が開いた状態です。
画像では、ローソク足の前回終値(金曜日)と、次のローソク足(月曜日)始値の間が90pips開いています。
この状態は終値から下に窓が開いていますので、下窓(Gap down)と言います。
逆に、次のローソク足が上昇して窓が開いていた場合は、上窓(Gap up)と呼びます。

窓はこんな時に開く

FXマーケットは平日24時間開いていますが、土曜日と日曜日は閉場しています。

窓はこんな時に開く

日本時間の土曜日早朝6時(7時)のニューヨーク時間終了後(NYC)から月曜日早朝5時(6時)オセアニア市場開始までは閉場しています。
NYC間際に投機筋などが大量注文を出しますと、月曜日には価格が跳ぶ現象が生まれ、チャートに窓が発生します。

他には、イスラム圏では休みを金曜日にしている企業が多く、土・日もバーレーン市場は開き、価格は変動しています。
土曜日・日曜日に深刻な事象や、要人に発言、経済指標発表により大量の売買注文が入る事でも、月曜日のマーケット開始時に窓は現れます。

そして、土日に価格が変動しレートが跳んだ場合、大概のFX業者は休みでサーバーは動いていないため、損切設定をしていたとしても無視され、FX業者のチャートが動き出した時に、開いた窓の分だけ損害が膨らみます。

窓埋めトレードとは

投機筋が窓開けを仕掛けた場合は、目的達成後に利益確定決済をするのでレートは反転します。
それに便乗して、「窓埋めトレードをすれば勝てる」というのが窓埋めトレードです。

しかし、窓開けの発生率は月曜日早朝(マーケット開始時)が圧倒的に多く、土日にファンダメンタルズ要因で窓開けが発生するケースは、そのままトレンドが窓開け方向に進むケースも多いです。

窓埋めトレード検証

では開いた窓はどうなっていくのでしょうか。
窓埋めトレードを行った場合、埋められるまでにかかった期間、埋められるまでの期間に発生した最大リスクを検証してみます。

USD/JPY

USD/JPY

窓のサイズ:90pips下窓
窓埋めまでの期間:12日後
最大の下落リスク:200pips

EUR/USD

EUR/USD

窓のサイズ:20pips下窓
窓埋めまでの期間:17日後
最大の下落リスク:170pips

AUD/JPY

AUD/JPY

窓のサイズ:45pips下窓
窓埋めまでの期間:1日後
最大のリスク:15pips

検証結果

今回の検証では最大で200pipsの下落リスクが発生しました。
ここでロスカットが行われてしまった場合、大損失となってしまいます。

まとめ

開いた窓は基本、埋まりますが、何時埋まるかは誰にも分かりません。
年単位で埋まらない窓もあります。
そのため、窓埋めトレードはトレード方法としては効率的では無いです。
窓が埋まるまで資金が拘束されてしまい、他のトレードチャンスを逃す危険性が高くなります。

ファンダメンタル要素が絡んだ場合は、むしろ窓が開いた方へ価格は進行するケースが多いので、順張りトレードの方が都合が良いと感じます。
天井圏で発生した「下窓」、底値圏で発生した「上窓」は埋まるまでに多大な時間を要するか、埋まらないことも覚悟しておきましょう。

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