今回紹介するトレードスタイルは長期投資に重点を置いたトレードスタイルです。
一定の金額や数量を決めたルールの基に、一定間隔で買っていく方法です。
「ドルコスト平均法」と「定量購入法」を紹介し、どちらに優位性があるかを比べて検証を行います。
ドルコスト平均法と定量購入法
投資を一度に大きく行いますと、意に反した方向へレート変動が起きた際に、資産が無くなってしまう危険性がありますが、計画的な分散投資である「ドルコスト平均法と定量購入法」では、安全に長期投資が行えます。
＜分散投資の優位性＞
①1度の投資に多額の資金を必要としない
②長期投資が出来る
③相場の変動に一喜一憂しない
まずは、「ドルコスト平均法」と「定量購入法」の違いを解説します。
ドルコスト平均法とは
購入金額を一定にして、定期的に購入を続けます。
１ヶ月の投資額を1万円にしたとします。
1米ドル＝100円の時には、1万円の投資金額で100ドル買うことが出来ます。
1米ドルが100円以下になれば100ドル以上のドルを買うことができ、逆に100円以上になると100ドルより少ない数の1万円分のドルを購入します。
ドルの価格が安い時には、1万円でドルを多く購入でき、高い時には少数のドルを買うことになります。
それを毎月1万円の投資金額で買い続け、定めた期間に安く沢山のドルを保有する投資方法です。
1年間の投資金額は12万円に固定されます。
定量購入法とは
購入数量を一定にして、定期的に購入を続けます。
１ヶ月の購入数を100ドル分にしたとします。
1米ドル＝100円の時には100ドル買うに必要なのは1万円ですが、1ドル＝120円になりますと100ドル買うためには12,000円の投資金額が必要になります。
逆に、1ドル＝80円まで下がりますと、1回の投資金額は8,000円で済みます。
1年間で保有するドルは1200ドルに固定されます。
過去チャートでドルコスト平均法と定量購入法を比較
前項で解説した、「ドルコスト平均法と定量購入法」はどちらも計画的な分散投資になりますが、運用の仕方に違いが有りますので、昨年1年間で比較して、どちらの方に優位性が有るのかを過去のチャートを元に検証していきます。
下記画像は2020年1月～12月までのNZD/JPY日足チャートです。
＜１年間のNZD/JPY＞
１月：72円、２月：70円、３月：67円、４月：63円、５月：64円、６月：67円、７月：69円、８月：70円、９月：71円、１０月：69円、１１月69円、１２月：73円
＜ドルコスト平均法（毎月1万円の投資で保有するNZドル）＞
１月：＄139、２月：＄143、３月：＄149、４月：＄159、５月：＄156、６月：＄149、７月：＄145、８月：＄143、９月：＄141、１０月：＄145、１１月：＄145、１２月：＄137
＜定量購入法（毎月100NZドル購入する投資額）＞
１月：7200円、２月：7000円、３月：6700円、４月：6300円、５月：6400円、６月：6700円、７月：6900円、８月：7000円、９月：7100円、１０月：6900円、１１月：6900円、１２月：7300円
2020年1年間のドルコスト平均法のNZドル保有量
投資金額：120,000円
保有ドル：1,751NZドル
平均購入価格：68.53円
2011年1年間の定量購入法の保有数
投資金額：82,400円
保有ドル：1,200 NZドル
平均購入価格： 68.66円
2020年はドルコスト平均法の方が平均単価は0.13円安く買えました。
＜注意点＞
・レバレッジは利用せずにトレードをした方が安全ですが、利用される場合は5倍以内にします
＜ドルコスト平均法と定量購入法の運用におすすめのFX会社＞
単位を自由に設定するためには少ない取引単位でも対応可能なFX会社がおすすめです。
最低取引単位→１通貨
最低取引単位→１００通貨
まとめ
ドルコスト平均法は保有通貨ペアの平均価格を下げる点に最大の利点があります。
そして、長期保有することでスワップポイントも増えることもメリットの一つです。
しかし、リスクコントロールは重要ですので、最低下落価格を想定し、余裕を持って対応できる設計をしましょう。
キャンペーン情報のほか、トレードに役立つコラムや経済ニュースを載せていますのでぜひご覧になってくださいね。
メルマガの登録はこちらから
