FXトレード中に、急に価格が大きく下落(或いは上昇)することがあります。
そして、価格は直ぐに元の位置まで戻るのですが、その際にタイミングを合わせてエントリーし、利益を得ることを「リバ取り」と言います。
今回、リバ取りのエントリータイミングと、優位性のあるやり方を解説いたします。
リバ取りとは?
FX相場では経済指標や要人発言の発表に合わせて、価格が急落(或いは急騰)します。
そして、行き過ぎた価格変動は、すぐに修正(リバウンド)されることが多いです。
リバ取りは、価格が変動したタイミングを見計らって、リバウンド(価格の戻り)を取りに行く手法です。
急な価格変動が起きる原因
リバ取りを成功させる方法を書く前に、急な価格変動(急落或いは急騰)が発生する要因を知っておきましょう。
急な価格変動は大きく分けると下記の2項目で変動するケースが多いです。
①ファンダメンタルズ的要因
経済成長率、物価上昇率、財政収支、雇用統計などの経済指標の発表や要人発言などはFXへの影響力が強く、価格は大きく変動します。
他には、輸出入企業の決済や銀行や生命保険会社などの機関投資家が本決算を向かえた際のドル資金の円転(レパトリエーション)でも変動します。
②テクニカル分析的要因(トレーダー達の市場心理)
過去に何度も止められた価格帯(サポレジライン)に価格が到達した際に、保ち合い(レンジ)相場になることは多いです。
そして、レンジブレイク(or反転)して価格変動に弾みが掛かるケースがあります。
リバ取りの有効的なやり方
リバ取りは、チャートの時間軸に関係なく出来る手法です。
しかし、長期時間軸と短期時間軸では、エントリーのタイミングは変えていかなければなりません。
更には、価格の急変動が発生した要因においても、エントリー方法を変える必要があります。
リバ取りの捉え方として1分足などの短期時間足では逆張りトレードになります。
1時間足以上の時間軸では、順張りトレードとして進行に乗ったトレードをします。
1時間足トレードでのリバ取り
上記画像はEUR/USD1時間足チャートに20日EMAを描画しています。
赤色線が20日EMA(移動平均線)です。
20日EMAを挟んで緩い変動をしていたか価格がEMAを陽線でブレイクした後に、青色に囲まれ部分106pips急騰し、反転95pips下落しています。
その後、レンジ帯になっていますのでここでクローズします。
1時間足トレード後、15分足に変更してのリバ取り
1時間足チャートでトレードをしている場合は、エントリーを急がなくても大丈夫です。
短期時間足に変更して分析をし、リバ取りを確実に取得します。
上昇の頂上で、時間軸を15分足に変更してテクニカル分析をします。
短期時間軸に変更しますと、頂上は基本レンジ帯になります。
左画像のケースではダブルトップが形成されています。
レンジ帯の安値にネックラインを引き、そこを下抜いた位置がショートエントリーポイントになります。
スキャルピングを使った1分足でのリバ取り
短期足でのリバ取りは、瞬間的に行き過ぎた価格に対しての、逆張りのスキャルピング手法になります。
上記画像はUSD/JPY1分足チャートに20日EMAを描画しています。
1分足チャートでの急な価格変動は、1時間の間に何度も起こります。
しかし、価格は直ぐに戻りますのでテクニカル分析をしている余裕はありません。
10pips程度を取る、スキャルピング手法になります。
①は20日EMAを基点に10pips上昇し、次のローソク足ではあらかた戻っていますのでエントリーのタイミングは重要です。
②は4本のローソク足で15pips下落し、戻しは3本のローソク足で下落前の価格に戻しています。
1分足のリバ取りのトレード方法
上記画像は、主要4通貨ペアを監視する為に、4通貨ペア1分足チャートを並べています。
USD/JPY(米ドル円)・EUR/USD(ユーロドル)・EUR/JPY(ユーロ円)・GBP/USD(ポンドドル)のチャートを表示し、通貨ペア毎に板注文画面を表示しています。
<板注文画面の設定>
・注文方法:成行注文
・注文数:0.1Lot(1万通貨)
・損切(SL):100ポイント(10pips)
・利確(TP):100ポイント(10pips)
この設定ですとリスクリワードは1:1になります。資金量によりLot数・損切・利確の設定は変えて下さい。
急落が起これば底で「買い」をクリック、急騰の場合は頂上で「売り」ボタンをクリックするだけです。
まとめ
24時間変動を続けるチャートの中で突発的に発生する、価格変動に対してリバウンドを取りに行く手法「リバ取り」。
リバ取りはエントリータイミングが重要ですが、リバウンドせずに更に進行してしまうケースもありますので慌てずにエントリーをしましょう。
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