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リスクを回避!ポジションのスケールインとスケールアウト


ポジションのエントリー方法には、一度に目的のロット数を保有する方法と、目的のロット数になるまで複数回に分けてエントリーをする方法が有ります。
ポジションのクローズに関しても一度に全てを決済してしまう方法と、部分利食い(クローズ)を繰り返して、最終的に全ポジションをクローズする方法が有ります。
今回は、ポジションのスケールインとスケールアウトのやり方を解説します。

ポジションのスケールインとスケールアウトとは?

トレードを始めるにあたり、ポジションの保有量を決めるポジションサイジングは大事な作業になります。
(※ポジションサイジングは資金量と許容リスクを基に決めます。)
適正なポジションサイズを持つことは、トレードの勝敗に関わらず資金管理に大きく影響します。

更に、ポジションのエントリータイミングとクローズ時期は、トレードの収益に左右する重要な決め事になります。
スケールインは、保有するポジションを一回のエントリーで全ての量を保有するのではなく、分散(増し玉)してトレードにエントリーする方法になります。
スケールアウトは、全保有ポジションを一度にクローズをするのではなく、一定の基準に達したポジションを分割して利食い(クローズ)する方法になります。

トレンドがいつまで続くかは分かりませんので、保有ポジションの半分程度でも先に利食いすることで口座残高が増え、リスクを低減することが出来ます。

スケールインのやり方

スケールインは、分割エントリーになりますので、ポジションサイジングに準じてロット数とエントリー間隔を決めます。

ポジションの追加(増し玉)は、必ず1回目にエントリーをしたポジションに含み益が出ている状態の時に行います。
そして、1回目にエントリーしたポジションの損切ポイントを、2回目エントリーポジションの損切ポイントに変更します。
更に、一定数上昇しましたら3回目・4回目の増し玉を行い、全ポジションの損切ポイントは随時追加ポジションの損切ポイントに変更します。
保有ポジションが追加されても、損失は限定され最後にエントリーしたポジションの損切分になります。
リスクを限定した状態で利益を伸ばす手法です。

実際に、口座資金:100万円、許容損失率:5%、損切幅:30pips、適正保有Lot:100万円×5%÷30pips÷100=16Lot(1Lot=1万通貨)のケースで行うとすると、以下のようになります。

<エントリーの開始>
・1回目エントリー:118.2円4Lot(ロスカット設定:117.9円)
(ロスカット時)
損失:118.2円-117.9円=30pips×4Lot=-1.2万円
損益:-1.2万円

・2回目エントリー:119.2円4Lot(ロスカット設定:118.9円)
1回目エントリーの利益:118.9円-118.2円=70pips×4Lot=2.8万円
損益:2.8万円
(ロスカット時)
損失:119.2円-118.9円=30pips×4Lot=-1.2万円
損益:2.8万-1.2万=+1.6万円

・3回目エントリー:120.7円4Lot(ロスカット設定:120.4円)
1回目エントリーの利益:120.4円-118.2円=220pips×4Lot=8.8万円
2回目エントリーの利益:120.4円-119.2円=120pips×4Lot=4.8万円
損益:8.8万円+4.8万円=13.6万円
(ロスカット時)
損失:120.7円-120.4円=30pips×4Lot=-1.2万円
損益:13.6万円-1.2万円=+12.4万円

・4回目エントリー:121.5円4Lot(ロスカット設定:121.2円)
1回目エントリーの利益:121.2円-118.2円=300pips×4Lot=12万円
2回目エントリーの利益:121.2円-119.2円=120pips×4Lot=8万円
3回目エントリーの利益:121.2円-120.7円=120pips×4Lot=2万円
損益:12万円+8万円+2万円=22万円
(ロスカット時)
損失:121.5円-121.2円=30pips×4Lot=-1.2万円
損益:22万円-1.2万円=20.8万円

・クローズポイント:125円
1回目エントリーの利益:125円-118.2円=680pips×4Lot=27.2万円
2回目エントリーの利益:125円-119.2円=580pips×4Lot=23.2万円
3回目エントリーの利益:125円-120.7円=430pips×4Lot=17.2万円
4回目エントリーの利益:125円-121.5円=350pips×4Lot=14万円
損益:27.2万円+23.2万円+17.2万円+14万円=81.6万円

1回目の118.2円で16Lotエントリーの場合のクローズポイント125円の利益は108.8万円となります。
1回目で16Lotエントリーするのと比べますと、スケールインの分散エントリーでは75%の利益で終わりますが、押し目位置でエントリーを繰り返すことで、安全にトレードが完結出来ます。

◆増し玉ポイントで出ている含み益を残高に加えて計算し、Lot数を増やして行くやり方もあります。
これは、インバーテッドピラミッディングの型になります。
ピラミッティングの解説はこちら
FXで利益を最大化する「ピラミッディング」

スケールアウトのやり方

スケールアウトは、部分利食いを繰り返し建値ストップと組み合わせて、リスクを限定した状態で利益を伸ばす手法になります。

例として、上記画像の増し玉をするエントリーポイントで、前のエントリーポジションのLot数の半分などを利食いをして、確実に口座残高(確定利益)を増やしていく方法です。
部分利食いするのでフルポジションの場合と比べれば利益は60%程度になりますが、最初に利益確定できればあとはいつ建値ストップにかかっても損失はありません。

まとめ

今回は、スケールインとスケールアウト(分散エントリーと分割クローズ)のやり方を解説しました。
トレードをしていますと、エントリーチャンスは何回も訪れます。
一度に全力でポジションを保有しますとリスクは高まりますが、分散してエントリーすることでリスクは低減され、非常に良いトレード手法だと思います。

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