FXのトレード方法は時間軸を中心に見た場合、超短期、短期、中期、長期に分かれます。
今回は、トレーダー層が一番多く、尚且つお勧めであるトレード方法「デイトレード」の遣り方を解説いたします。
デイトレードを解説
トレード時間の好みは人それぞれで、超短期売買を好む人もいれば、数年単位でポジションを保有しジックリと利益を伸ばすことを好む人もいます。
トレード方法の種類 |
トレード時間 |
スキャルピング |
数秒~数分1日50回~200回(HFTは投機筋により1秒間に千単位の売買) |
デイトレード |
数時間、日は跨がない 1日2回~5回 短期間 |
スイングトレード |
数日~数週間の中期間 |
ポジショントレード |
数ヵ月~数年の長期間 |
一番トレード人口が多いのは、デイトレードになります。
デイトレードは、その日に取得したポジションはNYクローズ時間を越えることなく、必ずポジションを決済する取引方法です。
ポジションを長期間保有していますと、FXは24時間、価格が変動し、経済指標や要人発言などで大きなレート変動が起きるケースも有ります。
特に週末のNYクローズ直後から、週明け月曜日早朝は、ストップ狩りや窓開けを狙った投機筋の仕掛けに遭いロスカットされてしまう危険があります。
デイトレード・ルール
デイトレードを行う際には以下のようなトレードの基本ルールを決めておきます。
①環境認識を毎日行う
②経済指標や要人発言をチエック
③資金管理
環境認識は毎日通貨ペア毎に行う
得意な通貨ペア、苦手な通貨ペアはあるかもしれませんが、主要6通貨ペア辺りは、毎日トレード前に確認しましょう。
得意な通貨ペアと言っても、常にトレードチャンスがあるわけでは無いので、複数の通貨ペアを監視していた方がチャンスは増えます。
環境認識は6通貨ペア全てのトレンドを、マルチタイムフレーム分析します。
長期足⇒短期足⇒実行する時間足へとチェックを進めます。
チャートタイプ |
トレンド方向 |
週足チャート |
長期的なトレンド方向の確認 |
日足チャート |
中期的なトレンド方向の確認 |
1時間足 |
現在のトレンド方向を確認⇒一番重要視するチャートになります |
長期足と短期足のトレンド方向が異なっている場合は、調整局面と捉え「押し目買い」或いは「戻り売り」のチャンスと捉えます。
エントリー時は15分足チャートを使いますと、タイミングが掴み易いです。
◆主要6通貨ペア
USD/JPY・EUR/USD・EUR/JPY・GBP/USD・GBP/JPY・AUD/JPY
主要国通貨ペアを選択しますと、比較的ノイズなどイレギュラーな動きが少なくトレードがし易いです。
FXは為替変動差で利益を生みますので変動幅(ボラティリティ)が少な過ぎても、利益を出すのは難しいですが、ボラが大き過ぎますとロスカットが早まります。
決めたリスクリワードレシオは変えない
口座資金に大きなダメージを与えないためには、資金管理が重要になります。
期待値・リスクリワードレシオ・必要勝率、この3要素で、口座資金の増減が決まります。
①期待値:これがプラスになるトレードをしませんと、口座資金が減少していきます。
②リスクリワードレシオ:リスクリワードは1:2 or 1:3に設定しましょう。
※リスクの許容範囲を大きく取り過ぎますと、負けたときにエントリー出来る回数が減り、小さすぎますとロスカットが早まります。
※1回のリスク許容範囲は資金額の2%程度が望ましいです。
③必要勝率:期待値をプラスにする為には勝率も重要になります。
一例として下記表をご覧ください。
投資金額:50万円、トレード回数:10回、リスクリワードレシオ:3、米ドル円:100円の場合
勝率 |
20% |
25% |
30% |
許容損失 |
2% |
2% |
2% |
リワード3 |
30,000円 |
30,000円 |
30,000円 |
リスク1 |
10,000円 |
10,000円 |
10,000円 |
利益金額 |
60,000円 |
75,000円 |
90,000円 |
損失金額 |
-80,000円 |
-75,000円 |
-70,000円 |
合計損益 |
-20,000円 |
0円 |
20,000円 |
期待値 |
-2,000円 |
0円 |
2,000円 |
上記の表から、許容可能リスク金額2%に設定し、リスクリワードレシオ3に設定した場合、勝率26%以上を出せれば口座資金は増えていきます。
デイトレードの実践
では、実際にトレードをする手法を書いて行きます。
テクニカル指標はMACDを使います。
AUD/JPY1時間足チャートを使います。
MACDとシグナル&MACDと0ラインのアクションでエントリーを決めます。
①MACDとシグナルのデッドクロスでショートエントリーをし、2時間後に決済、40pipsの獲得
②MACDとシグナルのデッドクロスでショートエントリーをし、4時間後に決済、100pipsの獲得
③MACDとシグナルのゴールデンクロスでロングエントリーをし、3時間後に決済、60pipsの獲得
④MACDと0ラインでの反転でショートエントリーをし、4時間後に決済、60pipsの獲得
AUD/JPY日足チャートで見ますと黄色〇内でのトレードになります。
2021年9月から始まったアップトレンドが、転換を迎える位置でのトレードになりました。
まとめ
デイトレードは、相場にポジションを晒している時間も限定的ですので、自身がチャートに対峙できる時だけエントリーをしたい人には最適なトレード方法です。
集中力が必要だったり、向き不向きもありますので実際にやってみて自分に向いているかどうか確かめてみてくださいね。
キャンペーン情報のほか、トレードに役立つコラムや経済ニュースを載せていますのでぜひご覧になってくださいね。
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