FXでポジションを持ったら、逆に行った!
そんな経験は誰でもあると思います。
その時、皆さんはセオリー通りに損切出来ますか?
しかし、何度も損切を繰り返してしまい、口座資金が無くなってしまっては、大きなダメージを受けてしまいます。
今回、損切をせずにポジションを増やして、反転をしたところで勝利に繋げる「ナンピン」を紹介します。
ナンピンとは?
「ナンピン」は取得したポジションが思惑と異なり反対に進行をしてしまった際に、本来でしたら損切をするシーンで、逆にポジションを増やす作業をすることを言います。
漢字にしますと「難平」と書き、「難」を「平(たいら)」にする役目をします。
例えば高い価格で購入したポジションが予想に反して下落した場合、安い価格で新たにポジションを購入します。
するとトレンドが反転し上昇をして来た際に、新たに購入したポジションがプラスになり、合算すると高い価格で購入した最初のポジションの損失を補うことができます。
ただし、トレンドの反転がいつ始まるかは誰にも分からないため、そのまま反転しないと損失を膨らませてしまうので注意が必要です。
ナンピンを解説
チャート画像を見ながら解説します。
設定は下記で進めます。
口座資金 |
レバレッジ |
スプレッド |
ナンピン |
ロスカット |
50万円 |
25倍 |
1.5pips |
50pips下落時 |
100%未満 |
下記画像はAUD/JPY1時間足チャートです。
アップトレンドに合わせて、豪ドル円が78円で0.1Lot(1万通貨)ロングエントリーをします。
含み損:-150円(スプレッド分)、実行レバレッジ:1.56倍、証拠金:31200円、維持率1602%
トレンドがダウントレンドへと転換し、76.5円まで下落してきました。
その間、77.5円、77円、76.5円で各1万通貨ナンピンをしました。
含み損:-30600円、実行レバレッジ:6.52倍、証拠金:30600円×4、維持率383%、合計保有数:4万通貨
この後、77.5円まで上昇し、含み益が9400円になりますが、決済せずに保持を続けます。
再度、下落が始まりました。
下落が74円まで進みました。
その間、76円、75.5円、75円、74.5円、74円で各1万通貨ナンピンをしました。
含み損:-181,350円、実行レバレッジ:20.90倍、証拠金:29600円×9、維持率120%、合計保有数:9万通貨
口座維持率が120%になりましたので、かなり危険な状態です。
74円が底値になり、アップトレンドに転換しました。
途中100pips程度の上下動を数回繰り返して、78円に戻ってきました。
レートが78円に戻り、含み益は178,650円でクローズしました。
含み益:178,650円、実行レバレッジ:10.34倍、証拠金:31200円×9、維持率242%、合計保有数:9万通貨
今回のナンピントレードは、最大ドローダウン:-181,350円、最大利益:178,650円という結果になりました。
週足・日足時間軸でアップトレンドの中で検証でしたが、400pips下落しましたので1時間足で見ますと大きな調整下落でした。
上記画像は今回検証したチャートを日足で眺めたシーンです。
青色四角範囲のアップトレンド中に発生した、黒色四角範囲の調整下落部分78円⇒74円⇒78円間をナンピントレードの検証しました。
そのままポジション保持を続けますと85円まで上昇し、含み益は808,650円になります。
ナンピンのメリット&デメリット
◆ナンピンのメリット
価格が下がったところで買増しをしますので、保有ポジションの買値平均が下がります。
◆ナンピンのデメリット
「下手なナンピンすかんぴん」という相場格言があり、ナンピンの難しさを表しています。
◆ナンピンの注意点
レバレッジを利用せず、ポジションを保有しますと、極論として1円になってもロスカットはされません。
78円のレートの時は78万円入金し、74円まで下がった時には74万円更に入金しますとロスカットされません。
レバレッジを利用する場合は、実行レバレッジが10倍を超えない様に資金調整をすれば大丈夫です。
ただし、無計画なナンピンは絶対にしてはいけません、今回検証した豪ドル円は最高値108円、再安値55円です。
この往復を1995年~2021年の間に3回繰り返しています。
レンジ幅5000pipsとも言えます。
下落が何処で止まるか分かりませんので、最低このレンジ幅をこなせる資金を用意してナンピンをしないと危険です。
まとめ
ナンピンは大きな時間軸のトレンド方向に合わせてエントリーをすることが鉄則です。
口座資金を基にしっかりとシミュレーションをしてからナンピンに臨みましょう。
FXトレードの基本は、最大リスクが資金の2%までになる様に調整して、思惑が外れたら損切をすることも視野に入れておきましょう。
キャンペーン情報のほか、トレードに役立つコラムや経済ニュースを載せていますのでぜひご覧になってくださいね。
メルマガの登録はこちらから