天井圏や底値圏に現れるレンジ帯を作るチャートパターンをご存知でしょうか？
ソーサートップ＆ソーサーボトムは勢いよく上昇や下降して来た価格が穏やかなレンジ相場へと変わり、レンジブレイク後に強く下降や上昇へと向かったときに現れるパターンです。
ソーサートップ・ソーサーボトムとは
ソーサートップ・ソーサーボトムの「ソーサー」は、コーヒーカップの受け皿の事を言います。
高値圏で緩やかな半円形カーブを描いて天井を作る型を、ソーサートップと言います。
安値圏で緩やかなカーブを描いて底を作る型を、ソーサーボトムと言います。
どちらも、相場の流れが反転をする兆しになります。
ソーサートップのチャートパターン
上記画像USD/JPY1時間足チャートで説明します。
上昇相場で天井圏まで来た価格は、買い方と売り方の勢力が拮抗し、緩やかな半円形の①のようなレンジ相場になります。
これがソーサートップです。
しだいに売り方が強まりレンジブレイクしますが、1段下で短期間のレンジになります、これを②プラットフォームと言います。
このプラットフォームの③ネックラインを下抜けた時に、ソーサートップは完成しますので、そのタイミングでショートエントリーをします。
下落が止まり、反転を始めた所までポジションを保有しますと、110pipsの取得になります。
このレンジ帯を見て頂ければ分かると思いますが、長めの上ヒゲが数か所出ており、下に引っ張られ力が強いことを意味しています。
ただし、上ヒゲではなく下ヒゲが出ている場合は、レンジ帯を抜けた後に上昇する可能性もあるので注意しましょう。
ソーサーボトムのチャートパターン
下落相場で底値圏まで来た価格は、売り方と買い方の勢力が拮抗し、緩やかな半円形の①のようなレンジ相場になります。
これがソーサーボトムです。
しだいに買い方が強まりレンジブレイクしますが、1段上で短期間のレンジになります、これを②プラットフォームと言います。
このプラットフォームの③ネックラインを上抜けた時に、ソーサーボトムは完成しますので、そのタイミングでロングエントリーをします。上昇が止まり反転を始めた位置までポジションを保有しますと、190pipsの取得になります。
このレンジ帯を見て頂ければ分かると思いますが、長めの下ヒゲが数か所出ており、上に引っ張られ力が強いことを意味しています。
③でレンジ帯のネックラインを下抜けた所から鋭角的に上昇をしています。
ただし、下ヒゲではなく上ヒゲが出ていましたらレンジ帯を抜けた後に下降する可能性もあるので注意しましょう。
トレンド中段に現れるソーサートップ・ソーサーボトム
前項まではトレンドの、高値圏の天井と安値圏の大底で現れるソーサートップ・ソーサーボトムを紹介してきましたが、トレンドの中段でもソーサートップやソーサーボトムが現れ、トレンド継続中の押し目や戻り部分に出現することがあります。
トレンド方向と矛盾しないソーサーが出たら順張りを狙い押し目買いや戻り売りとしてエントリーをします。
アップトレンド途中に現れるソーサートップ
上昇トレンド半ばにソーサートップのレンジ帯が作られます。
一段落ちて下ヒゲの長いローソク足が多いレンジになり、大きな陽線が出現して上昇をして行きます。
押し目買いのポイントになります。
ダウントレンド途中に現れるソーサーボトム
下降トレンド半ばにソーサーボトムのレンジ帯が作られます。
一段落ちて上ヒゲの長いローソク足が多いレンジになり、抜けた後に再び下落して行きます。
まとめ
ソーサートップはアップトレンド天井に達し、緩やかな横ばい状態の型を言い、ソーサーボトムはダウントレンドの底値圏に達し、緩やかな横ばい状態の型を言います。
ソーサートップとソーサーボトムの出現は、トレンド転換する可能性が高いです。
トレードの仕方としては、天井圏、底値圏で横ばい相場になりましたら、次のレンジ帯（プラットフォーム）の終了を待ちましょう。
そして、転換したトレンドに乗りポジションのエントリーを続けますと、大きな利益を得ることが出来ます。
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