MT4で使える一番短い時間軸は、1分足チャートになります。
スキャルピングを主体にトレードをしている人は、エントリーやクローズのタイミングを測るのに、もっと短い時間でチャートが描画されると遣りやすいと考えている人も多いと思います。
今回紹介するTickチャートは、FXの売買が成立する度に動くチャートになり、最短期チャートと言えます。
Tick(ティック)チャートとは?
MT4に用意されているチャートは、ローソク足・バーチャート・ラインチャートの3種類を選べるようになっています。
さらにMT4では気配値ウィンドウでTickチャートも表示することができます。
Tickチャートは売買が成立するたびに振幅が作られていきますので、売買が活発な場合は最短期チャートと言えます。
Tickチャートの表示方法
MT4のメニューバーから「気配値を表示」をクリックします。
気配値の中にある通貨ペアの中で、Tickチャートを描画したい通貨ペアをクリックし選択状態にしておきます。下部のタブでTickチャートに切り替えますと、ラインでTickが描画されます。
Tickチャートが描画する上下の振幅は、1 Tickの変動が1つの取引が成立したことを表します。
そして、成約ごとにチャート上に点をつけてそれを折れ線で結び、値の動きを表現しています。
ローソク足で表示されるような「始値・高値・安値・終値」の概念はありません。
Tickチャートが上昇をしている時は、取引が増えている状態を表しており、下落している時は取引が減少している状態になります。
スキャルピングを主体にトレードをしている方に取っては非常に便利なツールになります。
Tickチャート上を右クリックしますと、新規注文も出来ます。
70Tickチャート
70Tickチャートは70回の値動きで1本のローソク足が形成されるTickチャートの事を言います。
70Tickチャートを利用するトレード方法は、下記のケースで大いに役に立ちます。
①スキャルピングに使える
最も短い時間間隔で値動きを捉えられますのでスキャルピングには最適です。
②Tickの更新頻度で相場の勢いが分かる
70Tickチャートは取引の回数に応じてチャートが形成されていくためチャート自体が通貨ペアの出来高となります。
③経済指標発表時のトレードに活用
瞬間的に価格が変動する際にも大いに役に立ちます。
MT4に70Tickチャートを描画する方法
「keys_tick_chart.ex4」は70Tickチャートをメインチャートに描画することが出来ます。
インジケーターの設定方法はこちらの記事を参考にしてくださいね。
→FXで役に立つインジケーターMT4を使いこなす!
ダウンロード後に、MT4の適切な場所に移動させてください。
<keys_tick_chart.ex4の設定>
tick数:ティック数を変更できます
陽線の色:任意に変更できます
陰線の色:任意に変更できます
移動平均線表示:描画しない(する)
期間:20(移動平均線の期間)
計算式:SMA/EMA/SMMA/LWMA任意
スケール自動調整:true
※ラインチャート/ローソク足チャートを表示させるならfalse
カウンター表示:配置位置やカラーなど細かな設定が出来ます。
※Tickの貯まった数と掛かった秒を表示
70Tickが形成される時間で相場の過熱感が分かります。
FXスキャルピングにTickチャートを使う手法
FXスキャルピングにTickチャートを使う手法を解説しているのが、ボブ・ボルマン氏著の「ティックチャートを駆使したプライスアクショントレード入門」です。
この書籍の中では7種類のトレードの仕掛けのポイントを紹介しています。
①ダブル同時線ブレイク
②ファーストブレイク
③セカンドブレイク
④ブロックブレイク
⑤レンジブレイク
⑥インサイドレンジブレイク
⑦アドバンストレンジブレイク
肝となるのは均衡が崩れるタイミングを狙うということです。
ブル(強気派)、ベア(弱気派)のどちらが勝つかをTickチャートの中から読み取っていきます。
ここでは7種類のトレード仕掛けポイントの中から、「ダブル同時線ブレイク」と「レンジブレイク」を解説します。
ダブル同時線ブレイク
トレンド途中に押し目(或いは戻り)が発生した局面で同時線が2つ以上連続で発生した場合に、その同時線の高値(安値)をトレンド方向に抜けてきたところを狙います。
※ダブル同時線は始値と終値が同じ足が2本続いた状態
レンジブレイク
レンジを抜ける前に強気派弱気派の心が折れそうな状況が発生していないかに注目していきます。
レンジを抜けたポイントでショートエントリーをします。
まとめ
Tickチャートは、1分足チャートよりも価格変動に則していますので、スキャルピングをする際に大いに役に立つツールになります。
紹介した手法も合わせてぜひトレードに活かしてみてくださいね。
<MT4の使えるおすすめのFX会社>
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