FXトレードをする際に役立つのが相場の勢いを知らせるインジケーターです。
中でもRSIは人気の高いテクニカル指標となっています。
今回紹介する「MTF_VLDMI」はRSIと似た動きをしますが、より価格変動への反応が早く描画されるオシレーター系インジケーターです。
MTF_ VLDMIとは
MTF_VLDMIは「Variable Length Dynamic Momentum Index」の略で、価格変動時のボラティリティの大小に応じて算出の対象となる期間が自動で変わり表示させる、オシレーター系のインジケーターです。
RSIよりも価格変動に対する反応が早いのが特徴です。
見方としては、MTF_VLDMの描くラインが70%基準線を超えると買われ過ぎ、30%基準線を下回ると売られ過ぎと判断します。
更に、ダイバージェンス、コンバージェンスも現れますので、トレンド転換も掴めます。
MTF_VLDMIをMT4に表示する方法
MTF_VLDMIはMT4の標準テクニカル指標には用意されていません。
下記URLより無料でダウンロードが出来ます。
http://mt4indifx.seesaa.net/article/412897788.html
ダウンロード後にセットアップして下さい。
MT4のセットアップ方法はこちら
→FXで役に立つインジケーターMT4を使いこなす!
MTF_VLDMIのパラメーター解説
TimeFrame:時間足
VLDMI Period:期間=14日
VLDMIAppliedPrice:適用価格=終値
DevPeriod:標準偏差の平均期間=5日
DevMAPriod:平均期間=10日
DevMAMethod:標準偏差の平均種別=単純平均
SignalMAPeriod:シグナルの期間=9日
SignalMAMethod:シグナルの移動平均種別=単純平均
OverBought:買われ過ぎのギリギリの値
OverSold:売られ過ぎのギリギリの値
ColorOnSlope:VLDMI値の上昇下降で色が変わる
MTF_VLDMIの計算式
VLDMI= VL期間内の前日比プラスの総和÷(VL期間内の前日比プラスの総和+VL期間内の前日比マイナスの総和)
VL= 基準期間÷(終値のN日標準偏差÷終値のN日標準偏差のM日単純平均)
※基準期間=14、N=10、M=10
計算式の解説
N期やM期はチャートの足期間に合わせた区切りの数で、7期で1日足なら1週間、5分足なら35分になります。
VLDMIではN・Mともに10日を基準にするケースが多いです。
標準偏差に単純平均を組み合わせ、変動を繰り返すFXの相場に適した計算にしています。
VLDMIは、単純平均だけでなく標準偏差も交えた計算により、RSIよりも相場に沿ったラインを描いてくれます。
MTF_VLDMIの使い方
ボラティリティが大きい時は反応が早く表れ、ボラティリティが小さい時はゆっくりと反応します。
◆緑色は買われ過ぎの度合いを色の変化で表わしています。
ボラティリティが大きくなるとブライトグリーンになり、ボラティリティが小さいくなるとダークグリーンになります。
◆赤色は売られ過ぎの度合いを色の変化で表わしています。
ボラティリティが大きくなるとブライトレッドになり、ボラティリティが小さいくなるとダークレッドになります。
MTF_VLDMIのトレードルール
<ロングエントリー>
・VLDMIが基準線の30%を下抜いた後、反転上昇して来て30%を上抜いた時
・コンバージェンスの出現が確認出来た時
・赤色から緑色に変化した時
<ショートエントリー>
・VLDMIが基準線の70%を上抜いた後、反転下降して来て70%を下抜いた時
・ダイバージェンスの出現が確認出来たとき
・緑色から赤色に変化した時
MTF_VLDMIとRSIを並べて検証
上記画像はUSD/JPY4時間足チャートに、上段MTF_VLDMI、下段RSIを表示させています。
赤色〇はショートエントリーポイントになり、青色〇はロングエントリーポイントを表しています。
①はMTF_VLDMIにダイバージェンスが現れショートエントリー、230pipsの取得になります。
②はMTF_VLDMIとRSIが30%を上抜いてロングエントリー、125pipsの取得になります。
③と⑤はMTF_VLDMIとRSIが70%を下抜いてショートエントリー、
③は100pipsの取得になり、⑤は画像切れていますが250pips取得になります。
④はMTF_VLDMIにコンバージェンスが出てロングエントリー、310pipsの取得になります。
RSIの方が一部早く売買サインが出ていますが、MTF_VLDMIのサインを待ってエントリーポイントとしました。
単独のサインだとダマシに遭う危険がありますが、2個のインジケーターが同意しているエントリーポイントは大きく取得が出来ています。
まとめ
MTF_VLDMIはRSIと比べても、基準線の30%&70%に遜色ないポイントで売買サインを出します。
ただ、単独使用ではダマシに遭う危険もあり、他のテクニカル指標との併用が望ましいです。
MTF_VLDMIは、ダイバージェンス&コンバージェンスも出現しますので、そこでは手堅いトレードが出来ます。
RSIについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
→人気のインジケーターRSIでエントリーと損切のタイミングを見極める!
<MT4の使えるおすすめのFX会社>
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