FXで相場の過熱感を無視してトレードを続けることは、非常に危険です。
何故なら、強い上昇相場に見えてロングエントリーをした途端に、反転下落したなどとなりますと大きな損失になってしまうからです。
相場の勢いの加減は出来高を見ることで、掴むことが出来ます。
今回、MT4標準搭載の出来高を使いトレードを優位に進める方法を解説します。
MT4の出来高を解説
MT4に表示される出来高は、株式市場の純粋に取引量を示す「出来高」とは仕組みが異なります。
FXマーケットは巨大なため、時間軸(月足~1分足)ごとの期間中に、レートが変動する回数(ティックが更新した回数)を棒グラフで描画しています。
しかし、個人トレーダーの大半の人は相対取引(DD方式)のため、レート配信しているFXブローカーによって価格は微妙に異なり、出来高も多少異なって描画されています。
※ティック(tick)とは
ティックとは取引時間の最小単位です。
Tickチャートは、一定の価格の更新で作られていくチャートであるため、価格の更新頻度の高い場面では頻繁にドットが描画されて行き、価格の更新頻度の少ない場面ではティックチャートは描画に時間がかかります。
MT4の出来高の見方
チャートを右クリックすると、リストが表示されますので「出来高」をクリックして下さい。
緑色のバーグラフがチャート下部に描画されます。
出来高の見方を解説します。
出来高のバーが伸びている場合は、「利益確定決済」「新規エントリー」「ロスカット」などの需要が高まり、売買が活発になっていることを表しています。
MT4の出来高=Volumesをトレードに活用する
出来高が多い相場は、マーケットに参加している多くのトレーダーが、注目し売買をしていることになります。
そして、トレンドが出ている相場で出来高の多い場合は、取引量が多いということになりますので、トレンドに勢いがあり、ターゲットが絞り易くなりますのでトレードはし易くなります。
Volumesの利用方法
前項で紹介したメインチャートに表示する出来高でも良いですが、付属するインジケーター「Volumes」を使う方法もあります。
Volumesの表示方法
MT4のメニューバー内の「挿入」⇒「インディケータ」⇒「ボリューム」⇒「Volumes」をクリックしますと、サブウインドウに描画Volumes=出来高が表示されます。
出来高=Volumesをトレードに活かす
上記画像はUSD/JPYの1時間足チャートのサブウインドウにVolumes=出来高を表示しています。
ダウントレンドで推移してきた価格帯が、黄色の縦線と縦線の間で停滞が起こり、ローソク足は緩い上昇を始めていきます。
そして、出来高は黄色の縦線と縦線の間で高まり、その後は小さな振幅の変動に移行してきました。
上記、黄色縦線の区間を5分足で見ますと下記のようになります。
ダウントレンドが転換する青色四角で囲った一帯ではレンジ帯を作り、出来高も減少しています。
その後、急激に出来高も増えて反転アップトレンドになり進行しています。
出来高を注意深く観察していると、トレンドの転換点を見逃すこともないのが、よくわかる一例です。
一見ブレイクアウトに見えたチャートも、買勢力(売り勢力)の同意が得られていないと出来高が増えずに失速してしまい、ダマシになる危険があります。
まとめ
MT4に標準搭載されているのが出来高及びVolumesインジケーターです。
FXは株とは異なり、非常に巨大マーケットなため全取引高を数値として捉えることは出来ません。
MT4の出来高は価格変動回数(ティック変動数)をバーグラフで表しています。
出来高を利用しますと、トレンド転換やブレイクアウトのダマシ回避に使えます。
「Money Flow Index」「On Balance Volume」「Force Index」「Accumulation/Distribution」なども出来高を利用して作られているテクニカル指標となります。
→値動きと出来高で売買チャンスを知らせるMoney Flow Index(MFI)
→価格の幅と出来高を組み合わせ、トレンドの変化を捉える「Force Index」
→トレンドの方向性と転換点を教えてくれるAccumulation/Distribution
これらのもとになる出来高についてしっかり理解しておきましょう!
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