移動平均線は、FXトレーダーで使用したことがない人はいないと言ってもよいほど世界中で使われているトレンド系のインジケーターです。
今回は移動平均線の発展形である「HMA_Color_v03」の使い方を解説し、チャートにて検証を行います。
HMA_Color_v03とは
HMA_Color_v03は、世界中で一番利用されているトレンド系インジケーターの移動平均線を、より価格の変動に沿って描画する様に改良を施したものです。
HMA=Hull Moving Average(ハル移動平均線)はアラン・ハル(Alan Hull)氏によって作られました。
移動平均線は主に、下記4種類が使われています。
①Simple(単純移動平均、SMA)
②Exponential(指数移動平均、EMA)
③Smoothed(平滑移動平均、SMMA)
④Linear Weighted(線形加重移動平均、LWMA)
それぞれ、一長一短があり、それらを踏まえて更に使い易い移動平均線を作ろうと、今回紹介する「HMA」が作られました。
HMAは2種のWMA(加重移動平均線)から計算で導き出した値により、価格変動への反応が早く方向性も一目で分かるように作られています。
HMA_Color_v03の入手方法
無料のインジケーターで下記アドレスからダウンロードできます。
・HMA_Color_v03.mq4
https://www.abysse.co.jp/mt4/indicator_name_h.html
ダウンロード後は、MT4の所定位置にセットしてください。
HMA_Color_v03の設定
HMA_Period:14日間のWMA(加重移動平均)
BarsToDraw:描画期間200本
HMA_Color_v03のトレード方法
HMA_Color_v03は加重移動平均を使い出された数値を、ラインでチャート上に描画します。
その為、価格変動への反応がSMAに比べて早くなります。
HMA_Color_v03は上昇時と下降時にラインのカラーを変えて知らせるタイプです。
今回の設定では、ラインのカラーが桃色に変わりましたらショートエントリーのサイン、青色に変わりましたらロングエントリーのサインになります。
HMAの計算式
HMAを計算する為には、WMA(加重移動平均)の値を出します。
WMA=[(当日の終値×n)+{前日終値×(n–1)}+{2日前の終値×(n–2)} + …… + {終値[n-2]×2}+終値[n-1]÷{(n+(n–1)+(n–2)+・・・+2+1)}
HMA= WMA(n日/2)×2―WMA(n日)
n:期間(今回は14日)
短期・中期・長期などの計算期間を決めます。
決定した期間の加重移動平均と、その半分の期間の加重移動平均を求めます。
半分の期間の加重移動平均を2倍したものから、期間全てで求めた加重移動平均を引きます。
HMA_Color_v03の検証
上記画像はUSD/JPY4時間足チャートにHMA_Color_v03を描画しています。
チャート画面左から検証を進めます。
①・③・⑤・⑦・⑨・⑪青色●でHMAは色が青色に変わっています、ロングエントリーをしますと、①は170pips、③は100pips、⑤は47pips、⑦は70pips、⑨は30pips、⑪は40pipsの取得になります。
②・④・⑥・⑧・⑩・⑫の赤色●でHMAは色が桃色に変わっています、ショートエントリーをしますと、②は130pips、④は33pips、⑥は20pips、⑧は110pips、⑩は77pips、⑫は40pipsの取得になります。
HMAの売買サインでエントリーとクローズをするだけで、大きなpipsが取得できます。
HMA_Color_v03とMACDを併用
上記画像は前項で使用したUSD/JPY4時間足チャートのサブウィンドウにMACDを追加しました。
①のロングエントリーポイントでは、MACDはローソク足1本遅れて0ラインとクロスのエントリーのサインを出しています。
②と⑧のショートエントリーポイントはローソク足1本遅れて、MACDとシグナルのデッドクロスのエントリーサインが出ています。
③のロングエントリーポイントでは、MACDはローソク足1本遅れて、MACDとシグナルのゴールデンクロスのエントリーサインが出ています。
④⑤⑥⑦⑨⑩⑪⑫ではMACDに売買サインは出ていません。
まとめ
今回は移動平均線を基にして、より価格変動にタイトに反応が出るHMA_Color_v03の解説をしていきました。
HMA_Color_v03はWMA(加重移動平均)を2倍しタイトにしたHMAを、更に上昇と下降でカラーが変わる様に改良することで、エントリーとクローズのポイントが分かり易くなっています。
今回、HMA_Color_v03の検証補助として、MACDを併用してみました。
MACDとも売買ポイントが合致しますと、より安全なトレードが出来ると思います。
MACDの詳しい使い方はこちらの記事をごらんください。
→エントリーポイントや決済ポイントとしても使えるインジケーターMACD
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