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いち早く値動きへの反応がわかるウィリアムズパーセントレンジの使い方とダマシ回避の方法


ウィリアムズ%Rをご存知でしょうか?
MT4(MT5)に標準搭載されている、買われ過ぎ・売られ過ぎを表示するオシレーター系インジケータです。
買われ過ぎ・売られ過ぎの指標としては、RSIやストキャスティクスが有名ですが、ウィリアムズ%Rの秀でた部分も知っておきましょう。

ウィリアムズ%Rとはどんなインジケータ?

ウィリアムズパーセントレンジ(Williams’ Percent Range:ウィリアムズ%R)とは、アメリカのラリー・ウィリアムズが考案したオシレーター系のインジケータです。
彼は1987年のリアルタイム・リアルマネーコンテスト「ロビンスカップ」で11376%(113.76倍)という驚異的リターンを出し優勝しました。そしてこの記録は2020年現在いまだに破られていません。

ウィリアムズ%Rの特徴は値動きへの反応が非常に早いことです。
チャートのレートに先行して売買サインが現れるシーンも多いです。
ただ、早すぎるが故に小さな値動きにも敏感に反応し、ダマシにも遭いやすいので注意しないとなりません。

ウィリアムズ%R表示のさせ方

MT4(MT5)を起動させ、テクニカル分析をする通貨ペアのチャートを開きます。
MT4が起動しましたら、メニューバーの「挿入」⇒「インジケータ」⇒「オシレーター」⇒「Williams’ Percent Range」をクリックします。
サブウインドウにウィリアムズ%Rが表示されます。

ウィリアムズ%Rの計算式

ウィリアムズ%Rの計算式は下記になります。

ウィリアムズ%R =(14日間の最高値-当日の終値)÷(14日間の最高値-14日間の最安値)」×100(%)
 ※期間は14日としています。

ストキャスティクス%Kの計算式は
%K=(現在値-14日間の最安値)÷(14日間の最高値-14日間の最安値)
でした。
(参考:買われ過ぎ・売られ過ぎを示す指標「ストキャスティクス」
ストキャスティクス%K が現在値と期間中の最安値の差を使っているのに対し、ウィリアムズ%Rでは高値と終値の差を使います。
2つの差はその点のみなので、売買シグナルの見方はストキャスティクスの%Kとほぼ一緒です。
ただし、計算式からも分かるように、上下(買いと売りのサイン)が反対になります。
その為、基準範囲を0%~-100%の減少形式表示で使い-80%と-20%に基準線を引いて使います。

期間はMT4では14日がデフォルトですが、10日や20日を好むトレーダーもいます。

ウィリアムズ%Rとストキャスティクスの違い

買われ過ぎ・売られ過ぎを表す指標のウィリアムズ%Rとストキャスティクスを比較します。

上からウィリアムズ%R、ストキャスティクスになります。
黄色●はウィリアムズ%Rのエントリーポイントになります。
緑色●はストキャスティクスのエントリーポイントになります。
赤色★はダマシ位置になります。
ウィリアムズ%Rの方が、売買サインの表示が早いのがお分けりいただけると思います。
しかし、ダマシポイントはウィリアムズ%Rの2回に対してストキャスティクスは1回ですので、ウィリアムズ%Rは反応が早い分、ダマシにも遭いやすいとなります。
ストキャスティクスの%Kもパラメーターは14日に設定していますが、ラインの変動はウィリアムズ%Rの方が、鋭角的に描かれます。

ウィリアムズ%Rの使い方

ウィリアムズ%Rの売買シグナルは下記になります。
買いサイン:-80%ラインを下抜け反転して、-80%ラインに到達し、上抜けした位置
売りサイン:-20%ラインを上抜け反転して、-20%ラインに到達し、下抜けした位置
これが基本的な使い方になります。

ウィリアムズ%Rの弱点をカバー

ウィリアムズ%Rは、当日の価格が設定期間内の値動きの、どこに位置するかを示してくれます。
売買サインはどのオシレーター系インジケータよりも早く表れますが、「ダマシ」が多いのが最大の欠点です。
ダマシを回避する方法として、他のインジケーターをサブウインドウに表示して、欠点をカバーさせます。
同じく価格変動に反応が早く、オシレーター系インジケータでありながらトレンド系インジケータの役目もする移動平均線を使うMACDを併用するのもおすすめです。
(参考:エントリーポイントや決済ポイントとしても使えるインジケーターMACD

黄色●はウィリアムズ%Rのエントリーポイントになります。
緑色●はMACDのエントリーポイントになります。
白色□に囲まれた部分は、ダマシ位置になります。
一部MACDの方が早く売買サインが現れているところも有りますが、白い四角に囲まれたダマシ部分はMACDで回避することが出来ます。
上記画像左側には、チャートロウソク足とウィリアムズ%Rの収縮である、コンバージェンスが現れています。
ダイバージェンスが現れるケースも有ります。
※コンバージェンス(収縮)とは、ロウソク足(レート)は切り下げて進行しているが、ウィリアムズ%Rは切り上げている(下落の勢いが減少)状態を言います。
※ダイバージェンスは(乖離)とは、ロウソク足(レート)は切り上げて進行しているが、ウィリアムズ%Rは切り下げている(上昇の勢いが減少)状態を言います。
コンバージェンスとダイバージェンスは比較的信頼性の高い売買サインです。

まとめ

ウィリアムズ%Rの基本的な使い方を解説してきました。
相場に対する反応が早いため、エントリーも早めにすることが可能になりますので、利益幅も多く取れます。
しかし、反面、ダマシにも遭いやすくなってしまいます。
ダマシへの対処方法として、MACDを使い細かなノイズ変動を回避する方法を書きました。
今回の検証は1時間足による短い期間での検証ですので、実際にお使いになる前に長期時間にて検証をされた後お使いください。

<ウィリアムズ%Rのインジケーターが使える主なFX会社>

ヒロセ通商

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DMM.com証券

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