FXトレードにシナリオを用意せずに臨むと、どうなるでしょう?
相場はトレーダーの予想を裏切ることは当たり前にありますので、対応できずにパニックに陥ってしまい大きな損失になってしまうかもしれません。
FXは上がるか下がるかのみの単純な動きではありません。
FXトレードに必要なシナリオ作りについて知っておきましょう。
FXに必要なシナリオとは?
FXの価格変動は、上がるか下がるかの二通りのみの動きではありません。
多少価格が上昇した後、直ぐに倍の速度で下落することもあります。
更に、揉み合いになり想定通りに上昇も下落もしないケースもあります。
一例として、日足チャートではアップトレンドで進行を続けている状況でも、15分足ではダウントレンドで進行している、などのケースは良くあります。
日足チャートは24時間を1個のローソク足で描画するため、24時間の中には上昇している時もあれば、下落している時もあります。
目の前で相場が保有ポジションと反対に動くと焦ってしまいますが、そこで冷静になるためにはシナリオ作りが重要になってきます。
ポジションのエントリー前からクローズするまで、複数の想定を組み込んでシナリオを作り、相場に対応しないとなりません。
FXトレードのシナリオ作りの前に
シナリオ作りの際に大事なのは環境認識です。
またMTF(マルチタイムフレーム)分析も必須となってきます。
環境認識とMTF分析のやり方はこちらの記事で詳しく紹介しています。
→マルチタイムフレーム分析を使った環境認識をマスターして勝ちのシナリオを見つけよう
環境認識の際には、トレードの基本である
①1回のトレードで許容できる損失額を決め必ず守る
②決めたリスクワードレシオは変えない
③勝率を上げる為のテクニカル指標は参考程度に捉える
④サポレジライン・トレンドラインのチェック
⑤相場に影響が出る、経済指標や要人発言は避ける
というルールを念頭に置いておきましょう。
ちなみに
許容損失→3%以下
リスクリワード→1:3
勝率→35%以上
が一般的と言われています。
FXトレードシナリオの作り方
FXは単に、価格が上がるか下がるかを予測するだけでは、予定するクローズポイントまでたどり着くことは出来ません。
タイミングよくトレンドに乗れたとしても、トレンドも強弱があるためいつまで続くのかは分かりません。
その為に、先のチャートをイメージしてシナリオを作っていきます。
シナリオを作る際は、必ず複数の想定を考慮に入れて組み立てて行きます。
シナリオの実例
では、実際のチャートを使いシナリオの作り方を見てみましょう。
上記画像はEUR/USD1時間足チャートです。
今回のシナリオで利用するのは、フィボナッチチャネルとフィボナッチエクスパンションです。
フィボナッチに関するインジケーターはこちらの記事でも解説しています。
→フィボナッチを活用した押し目買いと戻り売りで利確!
黄色●位置から始まったダウントレンドが、トレンドラインとチャネルラインで反発して下落してきました。
現在の④位置でのエントリーのシナリオを作ります。
④位置には過去に何度も反転した強い抵抗線(赤色線)があります。
<シナリオ1>
④のサポートラインで反転し、調整の上昇となり青色●Aに進んだ場合を想定します。
青色●Aはトレンドライン上になる為、反転の戻り売りを狙うパターンです。
<シナリオ2>
④で反転せずに下落し、Bのチャネルラインで反転上昇、青色●Cに到達します。
青色●Cはトレンドライン上になる為、反転の戻り売りを狙うパターンです。
<シナリオ3>
④でサポートラインを下抜き、B⇒Dへと進むパターンです。
この場合は、直近高値①⇒直近安値②にフィボナッチエクスパンションを引きます。
③が戻り売りの位置になりますので、支点としてどこまで下落をするかを想定します。
まず、想定するのがFE100.0%までの下落、更に下落が進みますとFE161.8%も視野に入れて想定します。
結果は下記をご覧ください。
④の抵抗線の位置で、1日揉み合いをした後に下落して行き、シナリオ3で相場は進みました。
①⇒②⇒③と引いたフィボナッチエクスパンションの161.8%で2回の底打ちとなっています。
今回、④の位置でショートエントリーをし⑤の位置でクローズすると、150pipsの取得になりました。
まとめ
今回、FXトレードに必要なシナリオ作りの方法をテーマで記事を書いてきました。
今回はフィボナッチチャネル・フィボナッチエクスパンション・トレンドライン・サポレジラインを利用してシナリオ作りをしました。
他にも、エントリー用にペンタゴンチャート・エリオット波動・チャートパターンなど現状に合うものを臨機応変に活用して作り上げれば良いと思います。
<フィボナッチが使えるおすすめのFX会社>
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